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幻想詩編
ゆきゆきて幻想

「ようこそ!…ここが境界線…」

「…想いの『最果て』へ…ご招待致します」


さあ、目を覚ませ


目を瞑(ツム)りたくなる様な、


それは怠惰な


夢物語


第一段

  『空想』



それは虚実の物語


空想現実


上の空に結んだ星座


彼らの舞台


形定まらぬ雲の上


空に描いた物語


空に想う

故に、『空想』

最も現実的に近い想い。



第二幕

『被害妄想』

四面楚歌

かつての盟友は堕ち

槍に掲げられ

燃える


次は誰だ

影が

私を狙う


牙を研がねば

まだ夢は見たくない



第三部

『予想範囲』

人々は言った

勝利だと

百年の平和と


骸の上に城を建て

悪しきは彼らだと


わかっていた

すべていつわりだと


夢から覚める

運命なのだ


第四章

『仮想現実』

頭のねじを

つなぐ つなぐ むすぶ


手のひらから手のひらへ

言霊を交わす


小さな箱に詰め込んだ

たくさんの英雄


いびつな線で

像をつないだ


第五解

『幻想世界』

落雷は突然落ちた

人は光と熱を持った

雲は帰るが

炎は大地に縛られた


幻想は物語となり

語り部を失くした


記憶は薄れ

歩む人は笑う






散った星々は

やがて大人になり


新たな幻想が

生まれる



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あきゅろす。
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