[携帯モード] [URL送信]

質問&バトン置き場
ドリー夢小説的妄想爆走バトン〜学園編〜A
6.廊下

どたばたどたばた……

「廊下は走るなと言っているだろうが、馬鹿者!」

「やだー!早く行かないと購買のパンが売り切れちゃう!!
今日お弁当忘れちゃったんだものー!」

どたばたどたばた……

「馬鹿、ちゃんと前を見ろ……!」

ずべしゃっ!

「きゃあああッ!」

「……だから言っただろうが」

「うわーん膝擦りむいちゃった〜!
でも、この位で私はめげないんだから!
いざ購買所に突撃ッ!」

「何を言っている。血が出ているだろうが!
先に保健室に行くぞ」

ひょいっ、と抱き上げ。

「! きゃあ離して自分で歩けるからぁぁぁ!!!」

「暴れるな。落ちても知らんぞ」



「……兄さん、凄く嬉しそうな顔してる」

「姉ちゃんも怪我してるってのに、やたら幸せそうだな……」

傍から馬鹿ップル(?)を見守る弟ズなのであった。


7.美術室

「先生!絵のモデルになって下さい!」

「断る」

「うわぁ即答しなくたっていいじゃない!」

「面倒だ。他を当たれ」

「どうせ絵のモデルにするなら先生みたいな美形がいいのッ!
だからお願い、ねっ?」

「見え透いた世辞を言うな。何度言われようとも断る」

「ちぇーっ、けちー!
いいわよそしたらゼネさんにモデルになって貰うからっ」

「……あいつだけは止めろッ!」

「? どうしてよ。いいじゃないの別に。
ゼネさんも男前だし、描き甲斐があると思うのよね〜」

「だ、駄目だっ!あいつにやらせる位なら俺が引き受ける!」

「あらそう?ありがと先生ッ!
ちなみにヌードモデルだから、そこんとこよろしくね!」

「………………」

「……冗談よ。本気にしないでってば」


8.中庭

ぴろり〜ん♪
アイテムを入手しました。

「ちぇー、また『石』しか手に入らなかったわ……。
やっぱり生物スキルが足りないと、『鳥の羽』ゲットは難しいわね」

「……おい、イリア。こんな夜更けに何をやっている」

「あ、先生!
見て分かんない?トレハンらしく探索に精を出しているのよ」

「と、トレハン……?」

「あっ、調度いいわ。先生、今晩は私のバディになってよ!」

「バディ……?またお前は訳の分からん事を!」

「先生のスキルがあれば、きっとあのフロアを攻略出来るわ!
ほらほら早速墓地へ行くわよ〜!」

「待て、俺にはさっぱり話が見えんのだが……って、こら腕を引っ張るなイリア!!!」

※九龍ネタ
※先生のアクティブスキルは『チョーク投げ(攻撃力1500)』といった所でしょうか(笑)
パッシブスキルは思い浮かばなかったや。
※ちなみに関係はレムオン→イリア「守ってやる」を希望☆


9.保健室

「他校の男子と喧嘩沙汰とは……。
言語道断だぞ、これは」

「……だって、あんまりにもしつこかったんで、つい」

「つい、で済む問題か馬鹿者」

「……っきゃあ!沁みる沁みるぅぅぅ!!!
もーちょっと優しくしてってば!」

「自業自得だ。我慢しろ」

「ううう……」

目に涙を溜めながら、必死に痛みに耐えるイリア。
彼女の白い脚には、見るも無惨な赤い擦り傷――他校の男子と喧嘩して出来たものだ。

……喧嘩、とは言っても一歩的にイリアがのして終わったのだが。
彼女をしつこくナンパした代償らしい……だが、いくら何でも高すぎである。

「一応お前も女なのだから、少しは淑やかにしたらどうだ馬鹿者」

「い、一応って何よ。失礼しちゃうわ!」

「普通の女ならまず喧嘩沙汰など起こしたりしない。
全く、この馬鹿者が」

「もうっ、あんまり馬鹿馬鹿って連呼しないで……」

「……あまり心配をかけるな、馬鹿者」

「……ごめんなさい」

いつしか絡み合っていた視線。
自然な様子で近づいていく二人の顔……互いの唇が触れ合うまで、あと3センチといった所で。

がたがたがた〜ッ!!!

保健室の扉が勢い良く倒れ、様子を覗き見していたギャラリー達が中に転がり落ちてきた。

「あちゃー、もう少しの所だったのに」

「ね、姉ちゃんが幸せならそれで構わないけど、でもやっぱ微妙に悔しい……!」

「エストにチャカ、またお前らかッ!」

「ああーっ、もうすっごくいい所だったのに!」

「ドアって意外に脆いんだね〜。簡単に壊れちゃった!」

「エステルにルルアンタまで……何やってんのよ貴方達!!!」

「授業をフケてベッドで寝てたんだが……いやー、いいモン見ちまったな〜」

「……ゼネテス、お前も居たのか!!!」

わんさか登場するギャラリー達に、驚きを隠せない二人。
続きを励行されるものの、続きなど出来るはずはなかった……。

「で、壊れたドアの修理費は誰が払うのだ?」

レムオンのこの一言で、ギャラリー達の表情が凍りついたのだった――。


10.次に回す私の周りの妄想族5人

テイクフリー!

[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!