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Zill O'll infinite2
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「……世にも恐ろしいものを見ちまった。まさかあのレイがあそこまで押されるとは」

「ごめんな、シン。姉ちゃんってば、一回火が点くと手をつけられないんだよ……」


二人の様子を見守っていた外野陣が、本人達に聞こえないようにぼそぼそと囁き合う。
見ていて面白いというのが彼らの本音だったので、誰もレイに助け舟を出そうとしなかった。なかなかいい性格をしているというか。


「自分の事には頓着しない癖に、他人の色恋には敏感なのだからな、あの娘は……!」

「そうでもないと思いますけど。イリア様だって、ああ見えても恋する乙女なんですから!」

「マジで!?イリアにも好きなオトコが居るのか〜!
で、そのオトコってのは一体誰な訳?俺の知ってるヤツ?」

「もうシン様ったら。本当は全部分かってるくせに♪」

「お前、イリアの好きな男が誰だか知っているのか!?(がしっ)」

「うわっ、いきなり胸倉掴むなってば!俺にソッチの趣味は無いから!」

「気味の悪い事を言うな馬鹿者!いいからつべこべ言わずに質問に答えろ!」

「……おい、それくらいにしないと、シンが伸びちゃうぜ……って、遅かったか」


レムオンに胸倉を思いっきり締め上げられて気絶してしまったシン。レイに殴られたり、殺人クッキー(?)を食わされそうになったり、今日は彼にとって厄日も良いところだ。


「(ぼそ)鈍いのはレムオンさんも同じじゃないですか」

「何か言ったか?」

「何でもないで〜す♪」


意味ありげに笑うユーリス。この中で状況を一番理解出来ているのは、実は彼女だったりする。
「何か大騒ぎになっちゃったけど、面白いから黙って見てよ〜っと♪」と、傍観を決め込む事にしたようだ。
波乱の予感が満載のバレンタイン。各々の恋の行方はどうなるのか、それは神のみぞ知る……?

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あきゅろす。
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