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アレルヤ(ハレルヤ)で20のお題
01/二人/忍空夏樹
ドアを開けたら目の前が白と緑に染まった。

「ロックオン、花瓶持ってましたよね?」
いきなり俺の視界を白と緑に染め上げたそいつは、部屋の中に招き入れるなり俺に尋ねてきた。
「ああ、持ってるけど、その花どうしたんだよ?」
「たまたま地上に買い出しに行った時にこの子たち、すごく安く売られていたんで買ってきちゃいました。」
「ふーん…お前そういうの弱いなぁ…」
「この花、実が風船のような形になるらしいんですよ。」
「ふむ…」
アレルヤ曰く花だけでなく種と鉢まで買ってきてしまったらしい。
その花というものも花束で3つ程買ってきてしまったらしく自分の持っている花瓶だけでは入りきらなかったらしい。
「アレルヤ、花だけじゃなくて鉢とかも結構な数買ってきたんだろ?」
「うん、よくわかったねロックオン…多く買いすぎちゃって、後から少し後悔しているんだ。」
「1つくらいなら鉢ももらってやるよ。」
「本当に?助かるよロックオン、ありがとう。」
「どういたしまして。植物いじったりすると気持ちほぐれるしな。」
「じゃあ今鉢もって来るね。」
「ああ。」
アレルヤが鉢をとりに戻ってる間に俺はせめてこの花の名前と育て方くらいは知っておこうと思い調べてみることにした。
「…フウセンカズラ…」
どんどんと調べ上げ、花言葉を見たその瞬間アレルヤが戻ってきた。

「ただいま、ロックオン。」
「ああ、おかえり。」
「どうしたの?顔真っ赤だよ?」
「ん…いやなに、大丈夫だ」
「そう…」
やはり俺はすぐ顔に考えていることがでるらしい。
これじゃあポーカーはできないな…。
「なあアレルヤ、この花の名前とか知ってるか?」
「えっとね、フウセンカズラだよ。夏から秋に咲くんだ。育て方は後でデータにして送るよ。学名は、いる?」
「いや、大丈夫だ。この花の花言葉とか知ってるか?」
さり気なく聞いたのにアレルヤは頬どころか耳まで赤く染めるも、言った。
「知…っりません…」
見ただけで知っていると分かるであろう表情をしながらも、知らないと言い張るのでアレルヤの話にのってみることにした。
「そうか、ありがとう。」
「いえ…」
知っていて渡そうとするとは何と可愛らしい恋人であろうか。
「鉢、渡してくれ」
「あ、はい…っ」
わざと手を触れさせて受け取れば過敏に反応をしてくれる。
「なあ、アレルヤ。」
「はい?」
「『あなたと共に』」
「な…っ知って……っ」
「うん、さっき調べた。」
「アレルヤ、お返しにラベンダーでも送ろうか。」
「そうしたら僕は真紅の薔薇でお返しします。」
「うん…ありがとう。」
「いえ…かまいません。」
「なあ、二人でずっと一緒にいようか」
「ふふ…はい」

―アレルヤ、『わたしに答えて』。
―そしたら、『わたしを射止めて』。

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えーと、どうも忍空です。
何やら執筆陣が豪華で場違いな気がしてなりません。
そして提出遅れて申し訳ありませんでした。
体調は散歩ができる位まで回復し、パソコンも無事触れました。
(提出するものなど書くときに私は原稿用紙に書いたあと必ずパソコンで添削してから送ります。癖というかそれじゃないとできない。)
えーアレフェス、素敵な企画をありがとうです!
01.「二人」には悩まされましたマジで。
アレ自身が「二人」であるわけですからどうしたもんかと。
でも何とか出来上がってよかったです。
花言葉は不思議ですよねー。
お題で困ったら使えるアイテム、というのは本当ですねw
ロックオン兄貴の花言葉は色々とスバラシイ。
アレルヤのはまんまアレルヤです。
私のには毒のあるトリカブトとかあります。 イ(゜∀゜)イ!!!
一回は花言葉ネタでやってみたかったと思っていたのでロクアレで、しかもこのような素敵企画に提出するモノで使えて本当によかったです。
花を「この子」と呼ばせるレルヤはやりたいネタのひとつでしたので使えてよかった!(笑
アレルヤはあと、何かと気に入った物とか興味をそそられたものは大量に買いそう、とかも思ってたのでちょうどよかった。←
今回だと…そうだなぁ…鉢3つとか?(フウセンカズラはツル植物なので結構なでかさになります。)
買い出しいったのに余計なもの買って肝心なもともとの目当てのものはどこにどう持って帰ってきたんだアレルヤ…

それでは、よいお正月を。
ありがとうございました!!!!!

2007.12.26.Wed. 忍空夏樹拝 01.「二人」


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