Walker Field marshal
6
「なーなー、あんたのそれってイノセンスなのか?」
「ん?ええ、そうですよ」
「へー、見たことない形状だったなぁ」
「そう?」
鬱蒼と茂る森林の中を3人は歩く。
ラビは興味を持ったように白髪の青年の左腕をまじまじと見る。
「それと僕は『あんた』じゃなくてアレンって名前があるんです」
「アレン?オレ、ラビってんだー。あっちの仏頂面の美人さんは神田」
「おいっ!」
『美人さん』発言に思わず知らん顔していた神田が反応をする。
「ラビに神田・・・そうか、キミたちが例のエクソシスト」
「?例の?」
「元帥護衛の任務で来たんでしょ?」
「え!ウォーカー元帥を知ってるの!?」
「ええ」
ならば案内して欲しいと、ラビは請う。
アレンと名乗った青年はくすりと笑って、
「いいよ、だけど元帥は今いないから少し待ってて。お腹空いたでしょう?」
「空いた!!」
「おい、待てよ」
「ん?何ですか?」
「元帥がいないってどうゆうことだ」
「そのまんまの意味ですよ」
キミは馬鹿なの?と笑顔で言えば、殺す・・・とゆらりと刀を抜こうとする神田があった。
「ちょっ!!待つさ!ユウ!!」
アレンと神田の間に両腕を広げて慌てて割り込む。
「ちょっとぐらいいいじゃんか!な!」
「・・・っち」
くすり、と、ラビの後ろで笑う声が聞こえた。
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