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Walker Field marshal




「あんま深追いはするな」
「…わかってるさ」

ユウは気付いている。ラビの確かな恋心に。

『ウォーカー元帥』だからというのを抜いても、ラビには変えられない事実があった。それは、ブックマンということ。

『ブックマン』はいつでも傍観者でなければいけない。何かに情を持つなど以ての外なのだ。

「でもユウはどうなんさ、ほんとに、何も思わない?」
「…」

ラビが訊いていることはわかっているだろう。
いくらユウが無愛想で怒りん坊と言っても、そこにはしっかりと感情がある。

――ユウがアレンを好きか、否か。

ラビにはわからなかった。
時折愛しい眼差しでアレンを見ていると思ったら、本当に殺してしまうんではないかという程の殺気を感じることもある。

一度、ユウに真意を訊いてみたことがあった。

…殺されるかと思った…

問うた瞬間呆けたユウは、瞬間に憤怒の瞳へと変わりラビを本気で切りかかってきた。

そんなこともあり、ラビは結局のところユウの真意などわからないのだ。


ユウが例えどんな感情を抱こうが、負ける気などこれっぽっちもないけれど。





(ブックマン?じゃあ俺とアレンの2人の愛の記録を残してやるさぁ)

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