disagreeable!
９
「･･･誰だ、あれ」
「知り合いだそうですよ」
「知り合い？彼女じゃないのか？」
「じゃぁ、ないみたいです」
「？」
「どうやらあの美人さんは訳ありだそうで」
「訳あり、か。確かにあの顔はすこし気になるな」
「確かに美人ですよね」
「そっちじゃない。確かに綺麗で目と髪が金なんてめずらしいがあの笑顔がどうも、な」
「と、いいますと？」
「ま、人の事情に勝手に首をつっこむなど無粋な真似はしないことだな」
モテないぞ。と付け加えられて口を噤む。
モテないのか･･･？と少ししょげたブレダを無視して、その上司、ロイ・マスタングは、じ･･･とその金髪の人を見つめていた。
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