[携帯モード] [URL送信]

disagreeable!
17


「・・・ん・・・」
意識が浮上していく。
「あ、起きたか?」
「・・・ジャン・・・」
「おはよ」
「・・・ン・・・、おはよ」
フライパンを片手に寝室を覗き込むハボックと目が合う。
こんな風に気持ちのいい朝を迎えたことは、言うまでもなく最近はまったくなく、張り詰められた日々をおくっていた。
だからちょっと恥ずかしかった。
「飯できてるけど食うか?」
「・・・ん・・・食べる・・・」
わかった。と言ってそのまま台所へと向かったのだろう。ハボックはもう見えない。
「・・・ずっとここにいたいなぁ・・・」
「何か言ったか?」
ひょこ、と顔を出してきた。まさか聞こえるとは思わなくて少しびっくりした。
なんだかここに来てからびっくりしてばっかだと、なんだかそれすら嬉しくなって無意識に笑む。
「エドー食わないのかぁ?」
「食う!食う!!」
ガバッ、と布団から起きて少しソレを整えて朝食が置いてあるだろうリビングへと小走りに向かう。


.


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!