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世の中は確かに変わりつつある






食堂に来たが、そこがまさしく王道なのは語るに足らないことだろう。
新條含めた7人はさすがに多い。何たってこのメンバーだから。
でも、昼休みが終わりに近い時間のせいか生徒は少ない。少ないがやはり聖城も変わらず黄色い悲鳴(?)が食堂内に響いた。

「うるせえ」

篁が忌々しげに吐き捨てる。わお、王道。

「ごめんねぇ」

新條の後ろを歩く俺は、チワワちゃん達に緩いお詫びをする。ここでフォローするのもチャラ男の使命ってね!
…あれ?何かめっさ静かになった…?

『きゃあっ!誰あの人っ!?』
『かっこいい…!』
『あっ!交流会の視察じゃない!?』
『うそっ!あんな格好いい人が!?』

嘘じゃないよー。嘘じゃないけどこの反応は意外過ぎて片手上げた状態で固まってしまったじゃないか。

「あ、あのっ」
「ん〜?」

――キャーッ!

ん〜、強烈!
今気付いたけど、他の奴らいなくない!?あれっ、モモ!?力先輩!?アレッ!!
チャラ男モードなので表情には出しませんが。
取り敢えず話し掛けて来たチワワに意識を戻す。

「どったのぉ?」
「あっ、あのっ、桐嶋学園の方ですよねっ」

顔を真っ赤にしたチワワちゃんが必死に尋ねてくる様は見ていて可愛らしい。

「そうだよぉ。生徒会じゃないけどぉ、社会科見学ぅ」
「し、失礼ですけど、」

別のチワワが声を掛けて来た。

「お名前は!」
「菅原元ってゆうんだぁ」

よろしくねぇ。と言う。

「にしても篁たち行っちゃったぁ」

ご飯食べれない…、腹減った。と、しょぼーんとなるのは可笑しくないでしょう。
既にみんないないわけだから俺の存在には気付いてないわけでありまして。

「あっ、あのっ、宜しければ一緒にご飯た、食べませんか…!?」

見るからに、勇気を振り絞りましたなチワワちゃんのお誘いを断れるわけがない。でも、

「俺、お金持ってないんだよねぇ」

勿論カード的な意味で。いや、小銭もないけど。

「ぼ、僕が払いますからっ!」
「いやいやぁ、ダメだよ。そんなの君に悪いからさぁ」

てかチワワちゃんに奢ってもらうとか俺のモラルが…。

「そんなっ!僕は、」
「そのお金は親のお金でしょう?そおゆうのは、自分で稼げるようになったら、また誘ってよぉ」

頭ひとつ分低いチワワちゃんの頭を撫でる。
チワワちゃんの顔が真っ赤に染まったのと同時に、食堂内に俺を呼ぶ声が響いた。

「モトッ!」

その名で呼ぶなって何回言わせりゃいいんだ。
保護者様の登場。



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⊂(^ω^*)(#^ω^)⊃

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