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世の中は確かに変わりつつある





通された部屋は生徒会室。
桐嶋学園の生徒会室よりは小さいが、やはり世間一般からするとデカい豪華無駄遣い。おっと本音が。

「俺がこの学園の生徒会長の新條龍也だ。よく来てくれた」

そう言って怜悧な笑みで俺たちを迎えたのは、篁以上に俺様な生徒会長様だった。

「ああ、よろしく。篁帝だ。久しぶりだな」
「去年の交流会以来だもんな」

わお。なんだあれヤーさんが密談をなされてる。

「見たことのない奴がいるが?」
「コイツは、「菅原元でぇす。社会科見学に来ましたぁ」…だ」

新條は笑った。わお!怖い!

「珍しいな。テメェが誰かにそんなに気を許してるなんて」

クツクツと新條は笑うものだから俺ったら内心ビクビクだよ。そんなことないけど。

「気など、許してない」
「ふーん」
「っ!な、何だよ。文句あんのか!」
「別に」

渋るような篁にすかさず反応したのは院内。わお、綺麗な冷たい顔。

「前回の交流会から変わったメンバーはいないから安心してくれ」

つっても俺は知らないけど。

「コイツはタメで主席だから好きに使ってくれ」
「へぇ、元頭いいんだ」
「主席キープしてるとサボれるからぁ」

ふふん。と笑う俺に呆れたような自然が複数向けられたけど知らなぁい。

「これからどうするのぉ?」

只今の時刻は12時を少し過ぎたところだ。やっぱり予定の時刻を過ぎての到着だったんだよね。

「聖城に来るのは初めてだよな。少しばかり案内する」
「取り敢えず先に食堂で食事なんてどう?」

丁度お昼頃だし。と鈴は言う。確かにお腹空いたかも。

「いいな。丁度腹も減って来たところだ。清はどうする」
「僕は遠慮しておくよ。まだ仕事が残ってる」

新條はそうか。と鈴に一言言って俺達を見た。

「行くか」

勿論俺達は肯定の意を示した。



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⊂(^ω^*)(#^ω^)⊃

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