中編小説
よん
聞いてください。
あれから不良様の言うことをしっかり守っていた俺は5日目というところで己の肌の変化に気がつく。
なんと…ニキビがだんだん少なくなってきたのです。
この進歩のおかけで途中から自主的に手入れをするようになり、とうとう一週間後。
「うん、まぁいんじゃねぇの」
「あ、ありがとう、ございます」
「毎日怠らなければもっと綺麗になるから」
そう微笑んだ不良様の笑みに、不覚にも心臓が高鳴った。
「よし。次は」
そう言いながら俺の眼鏡を手に取り、真っ二つに割りました。
「ちょえええええ!!!?」
「ほら、行くぞ」
「う、わっ!」
眼鏡がないと何も見えないんだよおお!!!
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「眼鏡のままでもいいんだがな。おら、視力計るぞ」
「…………」
………
そして完成したコンタクト。
まったくやり方わかりません。
「ほら、入れてやるから」
「こ、怖い…」
「こっち向け」
目開けとけよと顔を抑えつけられゆっくりとブツが入ってくる。
「…あれ?」
「痛いか?」
ふるふる、と首を横に振る。
不良様のやり方が上手いのか、するりと入ったコンタクトに驚きを隠せない。
「視界がよくなると目が大きくなる。だからお前にはこれが似合う」
あ、また
「また来週な」
最近おかしいんだ。
不良様の笑顔を見ると、目が合うと、
胸が張り裂けそうな苦しみを感じるんだ。
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(´ω`*)
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