中編小説 :)会長×恵 確かに僕は会長の告白を断った。 そして、会計さんや書記様、副会長の告白も断った。 僕は間違っていた。 自分の感情に、嘘をついていたんだ。 ++++++++++++ ここは王道の校舎裏。 僕は会長を呼び出した。 「会長は、まだ僕のことを好いてくれていますか?」 会長は怪訝な顔をした。僕の真意が見えないんだろう。 「俺がそんな浮気な性格をしていると思っているのか?」 その顔はあざ笑うかのようで、悲しい。 やっぱり、と僕は自分の感情に気付く。 「していないと思っているから確認しただけです」 「意味わからんな」 「わからなくてもいいです」 だってこれからわかるから。 「会長、僕、いろいろ考えたんです」 何を、と訊いてくる。 「会長のこと」 「っ、」 あ、どうやら今の発言は会長的に恥ずかしい場所に入ったらしい。顔に朱が差した。 「以前、会長の告白を断った後、どうしても会長の顔が頭から離れなかった」 その時を思い出すように僕は目を伏せた。 「悲しいような、そんな顔がずっと。それで僕は考えたんです」 あの時は自分の心に整理がついていなかったんだと思う。 だけど、整理がついて、答えの出た今なら、僕は言える。 「会長、好きです」 茹でダコみたいな顔しても、かっこいい人はかっこいいんだな、って、ちょっと理不尽になった。 けど、僕は今すごい幸せなんです。 +++++会長end+++++ 物語の途中、会長ルートに進みそうだったのでこっぴどくふってしまいましたが、おまけという形でハッピーエンドにさせてしまいました^^^ (´ω`*)(#´ω`) |