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中編小説
:)大円団にせよ!





お母さん、…いや、副会長。僕は言いました!言えました!


でも、振られた時の会長の顔が頭から離れなくなってしまいました。

悲しそう、それしか感じ取れない複雑な表情。僕は、



僕は、答えを間違えたのだろうか―――――。





++++++++++++





目の前には会計さん、右には書記様ことアヤがいます。

何故かって、捕まったから。



「は?浩爾も恵のこと好きだったの!?どーりで三津に靡かないわけだ」

「浩爾、キライ」

「え、ちょ、お二人は何の話してます?」

「浩爾の抹殺計画ぅ」

「は?」

「浩爾、アソコ、潰す」

「どこを!?」



ちょっと物騒な話をしています。



「うわー、先越された感じ」

「あ、副会長もそんなこと言ってた…」



む、と2人の顔が曇った気がする…。



「ねぇ、恵ぃ」



そういえばいつの間に会計さんは下の名前で呼ぶようになったんだっけ?



「俺、恵のこと好きだから」

「ぶっ」



ぎょっと会計さんを見る。

会計さんはさらっとした顔をしていて、今言ったことがなかったかのような感覚になってしまう。



「彼方、ダメ」

「絢義は黙っててー」



書記様が制止の声を上げる。

てか、あなた有紀くんのことが好きだったんじゃないの!とつっこみたくなる。

今時のチャラ男は誰にでも好きって言うんだろうか。



「三津のことは過去のこと。今は、本当に恵が好きなの」

「え、は?」

「顔に書いてあったよぉ。まぁ、だから、恵のこと狙ってるの、浩爾だけじゃないから」



俺のこと、意識して。


そう紡いだ言葉に目玉が飛び出るかってくらい驚いた。



「めぐみ、」

「っ、は、はい」



横から腕を引っ張られた。

どうやら意識が飛んでたみたいだ。

右を見れば、書記様が揺らぐ瞳でじっと僕を見据えていた。



「…アヤ?」

「恵のこと、好き」

「は?」



アヤまで変なこと言い出した、とあたふたしているのは僕だけみたいなんだけど。



「好き、LOVE、Ti amo…どの言葉で言ったら、恵に伝わる…?」

「っ!!」



多分僕顔真っ赤。だってめちゃくちゃ顔熱いもん。



「うわぁ、絢義の告白のが可愛い反応してるしぃ。ムカつくぅ」

「う、わっ!…っん!」



多分これはキスじゃなくてただの味見だ。そう、そうだ。唇舐めるのはキス、って言わない、よね?



「彼方、から、殺す」

「えっ!?」

「やってみなよぉ。恵はあげないから」

「あ、あの……ひっ!!」

「あっ」



ちぅ、って音がした。絶対吸い付かれた。絶対絶対首吸い付かれた。



「ん、キスマーク、ついた」

「うわ、まじぶっ飛ばす」



ああもうどうしろって言うの。



「…そんなにくっついて何やってるの?」

「ふ、副会長っ!」



助けてっ、と目で訴えてみたら助けてくれました。



「あ、ありかとうございました」

「で?」

「俺と絢義が恵に告白したところぉ」

「はぁ?」



そうですよね、そうなりますよね、普通。



「浩爾が発端ってところでしょ。ふん、告白大会ね」



え、なんか考える素振りしてますけど。



「じゃあ僕もすべきかな。恵」

「はっはいっ」

「愛してるよ」



遠くに聞こえる会計さんと書記様の叫び声。

僕、いつのまにこんないい男たち引っかけたっけ…?




end

nextあとがきという補足

(´ω`*)(#´ω`)

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