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ごめんなさい、でも好き。(R-13くらい?w)ユリレイ
「おっさん、クレープ作ってくれよ!」
唐突すぎる言葉だった。
「はぁ!?青年ってばおっさんイジメる気?自分で作りゃあいいじゃない。」
「いいじゃんかよ〜」
「・・・ったくう」
こうやって、いつも結局言いなりになってしまう。
あんな目で見られて断れるわけも無いのだが・・・。
しかし実際にクレープを作るのは初めてだった。
ただでさえ甘いものが苦手なのに、クレープと来たら頭痛モノだった。
「あ―――――・・・なんかクラクラしてきた」
ユーリは身体を支えながら言った。
「・・・おっさん、そんなに苦手なのか?」
「・・・うん」
「・・・・・」
何かを思いついたように生クリームを指に付け、そして俺の口の中に入れ――――・・・ってええええ!!?
「ちょ、むっ・・・・ふ、!!?」
「何でんなに顔赤いわけ?熱でも出たってか?」
「はぁっ!!?青年、ちょ、」
なおも指で生クリームを食べさせようとする。
「む――ふ、へ、ぐ〜・・・」
「何言ってんだよ」
「は〜へ、ぅむぅぅ」
「ハーレムぅ?」
「!!?///・・・っ、ぶはあっ!!だから、『離せ、もう!』って言ったのよっ!!」
「あっそ。聞こえなかった。」
「〜〜〜・・・///」
突然、目の前に黒がかかった。
ちゅ。
「―――――!!!??こっ、こら青年・・・」
「続きやっていいか?」
「!!!///・・・そーいうのは女の子としなさいって何度言ったら―――」
「嫌だ。おっさん以外としたくねえ」
「・・・」
はぁ〜・・・と、ため息をついてみた。
「わがまま!」
「わかってるよ。」
あれ?めずらしく肯定した。
「でも、好きなんだよ。」
「――――」
こんな事を言われて、断れという方が無理だ。
(うん、おっさんも、青年の事好きだけど、
でもせめて、
―――甘いモノだけは勘弁してください。)
end
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