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連載番外編
И

「出身はカントー地方のマサラタウン、ここへ来る前はシンオウにいました。以上。」

「ふざけるのも大概に」

「と言うのは冗談で――」

「・・・・・・」


ソファの向かい側に据わって手を組んでいるのは黒い方のサブウェイマスターだ。

口角の下がった仏頂面はけっこう怖い。

蛇睨みとかの代用になりそうだ。

すばやさがさがった!なんちゃって。



「自動車に轢かれかけて、気が付いたらここにいました」

「・・・・・・ふざけているんですか?」

「最後まで聞いてください。」



この黒い車掌さん、丁寧な感じがするが、怒りっぽいところがあるらしい。



「多分、エスパーポケモンのテレポートの事故に巻き込まれてしまったんだと思います。すぐ近くに居たポケモンが車に轢かれるぎりぎりでテレポートしようとしていたのが見えたんで。」

「シンオウからこのイッシュまで?いくらなんでもそれは・・・・・・」

「これが、ありえないことでもないんですね。そのポケモンがちょっと特別だったし」

「特別、とは?」

「もしかして強いポケモン?珍しいポケモン?シンオウにしかいないポケモン?」

「・・・いえ、そうでもなく」

「なんだつまんない」

「話を聞いてください」


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あきゅろす。
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