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君はホトトギス


彼、跡部景吾とはセフレ以上、恋人未満の関係。

先まで明良はオレンジの頼りない外灯がついている道を彼と歩いていた。


『ん、あっ…』

「女の胸ってのは本当に柔らけーな、」


いつしかセフレ以上の関係を欲していた私は彼からの誘いを断るわけにはいかなかった。

この気持ちをゼロに、後戻りは出来ない。


『景吾?今日で最後にしよう?』

「あん?なんだいきなり?」

『終わりにして?あたしこれ以上…』

「……だったら後悔すんなよ?」

『後悔なんかしない、』


そう答えるとベッドの中に沈められた。

景吾は体勢を整えるとの腰を支え、ナカに自分のモノを挿れた。

それと同時に私の躯が跳ね上がった。

触られる度に反応する私を満足そうに景吾は見ていた。


「やめろって言われてもやめてやらねぇかんな!」

『んあっ!』


景吾は欲望に任せ、動き始めた。

おまえ最高だな、と彼に言われ涙を浮かべた。


『景吾が例えあたしを好きじゃなくても、やっぱり景吾とセックスしてるときは幸せかも……』


そう言われて一時、彼の動きが止まった。


「バーカ、俺は明良を嫌いじゃないぜ?幸せなんなら、その声聞かせろよ。俺にも幸せってやつを分けろ。」

『やだ、恥ずかしい。』

「今更、」


景吾は自制して腰の動きを止め、耳元で囁くように言った。


「嫌でも、鳴かせるまで。」


そう伝えると景吾は再び激しく動き始めた。


『ッ、ひゃ、あ…やぁん、』

「ククッ、可愛いヤツ。なにが嫌だ。気持ちいいくせに。」

『あン、あッ、…あぁ!』

「おら、もっと鳴け!!」

『け、…ごのバカ…ぁあ!ダ…メ、ダメーッ!ひゃあ!?』

「気持ちいいんだろ?淫乱女、」


自分に限界を覚えた景吾は私をしっかり支え、打ちつけるように腰を動かしていった。

ピンと張りのばされていた真っ白のシーツはシワだらけになり、結合部からはどちらのものかわからない液体が飛び散り、シーツを汚していった。


「シーツ汚しやがって!」

『ご、め…んなさい…ぁあッ!』


グチャグチャと卑しい水音と喘ぎ声が律動にあわせて奏でていた。


『あ、あ、あッ、ひゃあん!!』

「ッ、!」


ビクッと背中が反りかえるとナカが収縮し、それに耐えきれずに景吾はすべてを出した。


事後、景吾は最中に口を滑らせたことを問いつめた。


「で?…誰か好きな奴でも出来たのか?」

『だとしても言わない、』

「……言ってくれねぇとわからねーよ。ま、鳴かせるまでだ。」


景吾は顎をすくうと顔を近づけた。


「言え、」

『やだ、』

「ふーん?」


気に食わないのか、無理に吐かせようと景吾は深く口づけた。


「誰が好きなんだよ?」

『なんでそんなに聞きたがるの?』

「俺は一緒にいれるならセフレでもかまわないと思ってた。けどな……俺はおまえを手放すわけにはいかない。」

『……なんで?』

「どうだ?言う気になったか?」





君はホトトギス
鳴かぬなら、鳴かしてやるから覚悟しろ





** END **
#2007.8.26


あきゅろす。
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