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君と見た夢


『赤也聞いて!昨日の夢で赤也と結婚する夢見ちゃったさ!!』


嬉しそうに赤也の教室に入ってくるのは同い年の明良。そして赤也の恋人でもある。

周りから溜め息が聞こえた。そう、学校の中でも超が付くほど有名なバカップル。そんな幸せな姿を見れば、誰だってため息を吐きたくなる。


『なんで無反応なの?』

「いきなりそんな事いわれたらびっくりするに決まってんだろ…」


赤也が明良の後ろからギュッと抱きしめれば、スイッチオン。自分達の世界に入ってしまう。


「その夢、叶えてあげてもいいぜ?」


耳元で彼女に呟けば、彼女は顔を真っ赤にした。間もなく赤也の手から抜け出した明良は教室を出る寸前に振り返り、彼に叫んだ。


『できるならやってみろ!!』


ただの照れ隠しと分かっている赤也は、明良に対して意地悪な笑みを浮かべた。


「俺は明良の続きの夢を見たぜ?まさか夢の中でも繋がっていられるなんてな?」


ふと笑い、赤也は明良を追いかけて教室を飛び出した。


「待てよ明良、夢を叶えるためには俺からのプロポーズが不可欠なんだぜ?」





君と見た夢
どの世界でも俺らは幸せなんだ





** END **
執筆/2007.10.11
亜咲サンクス!




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