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     後書き



『SECOND LOVE』のヒロインであるこもも(デフォルト)。

彼女には友人を思う気持ちゆえに自分を差し出す自己犠牲的な精神をメインに動いていただきました。

つまり、彼女は仲間が大好きなわけです。

本当は人間も好きなはずなんです。


たった一言で傷ついて、大切な人を恐れたりする繊細な部分もありましたね。

宍戸とは身代わりで良い、と思う気持ちから恋が始まりましたが次第に欲張るようになりました。

人間らしく恋愛をする最中(さなか)、犬のようにどん欲さを示しました。

しかし、時を過ごした後、お互いが惹かれ合っていたはずが裏切られる結果になったわけなので恋愛を恐れるのも当たり前。

失恋故に恋愛を恐れていたことを宍戸の一言で思い出したこもも。

楽しかった間は忘れられたんですが、嫌なことをふと思い出すと絶対的な苦手意識を示す犬の性格の現れです。


苦しくて涙を流し、悲痛な思いもしてもらいました。

恋愛は二度としないと決意した後でさえ、跡部の姿を見て無意識に喜んでました。

恋愛なんてそんな簡単に終わりに至らせることはできないんです。

ただ、自分と相手の恋心を根絶させるために彼を遠ざけようと努めます。

それは当人には成功したかのように見えました。

しかし、周りにすればその結果はこももが逃げているようにしか見えず…


二度目の恋愛はない、と感じていたであろうこももには一つのメッセージを伝えてもらいました。


「恐怖にも立ち向かえ!」


自分の存在を過小評価してはいけないことを語らせました。



8話>>The pain is a rival.
痛みはライバル―の意

9話>>Second love.
2度目の恋―の意

10話>>Love, good-bye.
恋よ、さようなら―の意

11話>>The truth and a lie.
真実と嘘―の意


長い間、ご愛読感謝いたします。

來恋


#2008.03.22 完結



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