act.65『いい日巣立ち』※
(宍戸視点)
「やる前にまず濡らさねぇと、」
「もう十分だよ。」
「まだまだ、」
こももの股の間に顔を埋め、秘部を舐めた。
初めは優しく、後に激しくしていった。
「も、いいっ…てばぁ!」
「わかったわかった。」
こももは限界を訴えてきたが実は俺も限界だった。
「挿れて良い?」
「うん…」
こももの秘部に押し当て、腰をしっかり支えて一気に挿し込んだ。
ナカがキュッと収縮するとイキそうになる。
それを必死に耐え、ゆっくり動き始めた。
「んあ…あ、ひゃっ…あぁ、」
気持ちいいと言わんばかりに律動にあわせて腰を動かすこもも。
乱れた姿がまた可愛くて、俺はつい意地悪をしたくなる。
「も、っと…愛し…てぇ?」
強請るように言うこもものせいで理性が吹っ飛んだ。
こももは俺に身をゆだね、俺は欲望のまま腰を振り続けた。
肌と肌が打ちつけられて鳴る音とこももが鳴く声とぐちゃぐちゃとヤらしい愛液の音に耳を支配された。
「あぁ!も…無理ぃ!」
「バカ、まだ終わ、っちゃいねぇ…んだよ。」
先にこももの限界へ到達すると内壁を最高に縮めて達した。
それに続いて俺も達した。
あれから何時間経っただろう。
晩飯も食べず、こももを食することで夜の時間を費やしてしまった。
目を覚ましたときに見た時計は12時を指していた。
「……朝、つか昼?やべ、寝すぎた。こもも。」
目を覚ました俺はベッドの横に目をやった。
しかし、そこにはなにもなかった。
「こもも?」
周りを見回したがそれらしい姿もなければ、セックス前に床に投げ捨てた彼女の服もない。
代わりに見つかったのは2枚の紙だけだった。
「宍戸亮殿。合格・卒業証書?」
一枚にはこう書かれていた。
“下記の課目での最終試験に合格したことを証します”
“よって、仁王こももからの巣立ち(卒業)を認める”
さらにその証書の下には課目だと思われる“セックス技術”の文字と100点と書かれおり、さらに大きな花丸まであった。
「バカだよアイツ、」
ポツリと呟き、もう一枚の紙を手に取った。
そこには大きな字でこう書かれていた。
“ずっと友達だよ!”
その言葉を見た瞬間涙が溢れた。
「……めん。ごめん、こもも!!」
そのとき、窓にかかっていたカーテンの隙間からは冬独特の暖かな日差しが差し込んでいた。
恐らく、その日の天候は雲一つない晴天であろう。
俺が自分の首にかかるチョーカーに気づくのはいつだったか。
その小さなプレートの言葉の意味を理解したのはいつだったか。
“Remember a friend”
“From your friend”
こももがくれたもの、それは彼女の溢れんばかりの暖かな気持ちの固まりでした。
“友を思いだして”
“あなたの味方より”
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