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後書き


小さな時から恋人になることを約束したことを基盤としたお話でした。

しかし、時経つうちにブン太は妹の成長を楽しみにしていた理由を忘れて行きます。

ただ、妹は自分から離れはしない、と思っていただけあり、仁王から真衣にアタックした話を聞いたり、跡部から現にアタックされていることを聞いて揺れます。

残念なことに兄として妹の幸せを願うことが大切だと自分を諭してしまい、真衣を引き止める理由と権利はない、との結論に至ります。

そこで仁王から揺すられ、焦るブン太。

結局、彼は妹を引き止める理由と権利があること、当時の約束が有効であることを思い出すのでした。


現在の出来事に折り込まれた過去の物語。

それは心のどこかで妹の成長を楽しみにしていて、再開の時――約束を果たす時が近づいていたため、彼女のことを思い返していたのでしょう。


仁王との絡みが多かったのは彼が真衣の戸籍上の続柄・兄に当たるからです。

仁王たちがこれからも影から見守れるように、妹ができたと喜ぶブン太のためにも両親たちは廉生の苗字のままにしておくことにしたのでしょう。

以上をもちまして、「小さな恋人」後書きとさせていただきます。


読者のみなさま、主人公の廉生真衣、主演者の丸井ブン太、出演者である仁王雅治や跡部景吾には感謝いたします。

ありがとうございました。


20081014 來恋



あきゅろす。
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