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番外編
@眠り姫
「あっ見て見て…」



「やっぱ可愛いねー」



ある昼休みの光景。

まだ条が尋を意識し始めらへんのお話し。



珍しく屋上から教室に戻った尋は春の陽気も手伝って完全なる眠りについていた。



机に伏して寝るために眼鏡は外してある。



「睫毛ながいよー」


「わたし写メ撮っちゃおっかな!!」



あまりに無防備に眠りこける珍しい光景に周りがざわつく。

「こら女子!!中嶋の眠りが妨げられる!」


「はぁー?なにそれウザイーきもいー」

「何とでも言えっ中嶋の写メがまわったりしたら中嶋に害が及ぶっ」




「…中嶋君てばあんたみたいな男子にもモテていたのね。」


「俺だけじゃねぇぞ。悲しいかな、違う学年にもモテている…」


「あ、否定しないんだ。…あの廊下から覗いてる人たち?二年かな…」



「だな。毎日のように中嶋を見にきてるな。ガラ悪そうだし心配だわ。」



「ま、確かに。あんたみたいな見かけ爽やか野球少年じゃないわね。」



「見かけ?俺は爽やかスポーツマンだ。周りはそう言うっ」



「いやーむっつりでしょ斎藤。まぁ中嶋君なら同性とか超えちゃう感じはあるね。」



「…俺は「ん…」」


尋は騒がしさから一瞬目を開けたが



「むにゃむにゃ…玉子焼き…と唐揚…げ…」



意味不明な言葉を残してまた眠りの世界へ…

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あきゅろす。
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