今日は、最悪な一日だった…
唯笑のすれ違い、桂司とのやりとり…
まぁ後者は、どうでもいい問題だな…
【智也】
「はぁ…」
俺は、主婦でもこれ程でかい?
ってぐらい大きく溜め息をついた…
【かおる】
「三上くん…やっぱり今坂さん連れて来れなかったんだ…」
唯笑は、あの後教室には、姿を見せなかった。
鞄は、あるからまだ帰っては、いないだろう。
【智也】
「ああ…たく!なんなんだょ、あいつは!!」
俺は、完璧自分が悪いのにこうやって人のせいにする自分が、嫌いだ…
【かおる】
「きっと今坂さんにも何かあったんだよ…」
【智也】
「そうだな…」
この騒動は、自分のせいだ…誰も巻き込みたくない。
ここで、智也は決意した。
【智也】
「ところで音羽さん…ワックの件だが…」
【かおる】
「わかってるよ。延期でしょ。」
【智也】
「わりーな。」
【かおる】
「大丈夫だよ。その代わりちゃんと仲直りするんだからね。」
【智也】
「おう!そんじゃ、唯笑探して来るよ。」
【かおる】
「うん、頑張ってね。」
俺は、校内にいるはずの唯笑検索を始めた。
まず、保健室に迎かった。
【智也】
「あれ?誰もいないか…」
【?】
「智也さん♪」
背後に誰かからタッチされた。
【智也】
「ん?なんだ金か新手の借金取りか!」
俺が、あえてボケると。
【みなも】
「もぉ〜借金取りが、学校来るわけ無いじゃないですか〜」
伊吹みなもちゃん。
彩花のいとこで、俺達とも仲が良い。
ただ、ちょっと病弱で…入院してた時期もある。
【智也】
「わりーな、ちょっとボケてみたくなった。」
【みなも】
「もぉー智也さんったら♪」
みなもちゃんは、リアクションが面白くってからかいたくなる。
【智也】
「ハハハ、ん?」
ふと俺、今なにしてたっけ?
3歩、歩いて忘れるニワトリか俺は!
【みなも】
「どうしたんです智也さん?」
【智也】
「今、俺何してた?」
ヤバ!新手の老化かも…
っと、ここで保健室の戸が開いた。
【かおる】
「もぉー信じらんない。」
【智也】
「音羽さん?なんだケガか?今、手術室は、信のチャラ男病治すために使用中だぞ。」
【かおる】
「殴られたい?」
【智也】
「ん?納具られたい。納を具で、納めろと?そうだなぁーじゃあハンバーグでもいいか?」
【かおる】
「無理ありすぎだけど…」
【みなも】
「ですー。」
【智也】
「そんなー自信あったのにー」
【かおる】
「あんなギャグで、世界狙ったら、浜咲止まりぐらいだよ。」
【智也】
「え〜日本?しかも市内止まり!」
【かおる】
「んなコトより、唯笑ちゃんは?」
ん?唯笑が、どうしたんだ?
あ!
【智也】
「そっかー唯笑探してたんだ!」
【かおる】
「何この人?」
【みなも】
「ありえないにも程がありますよー」
【智也】
「ぐぁ!真面目な人のツッコミは、つらい。」
【かおる】
「ちょっと!それじゃ私は、マジメじゃないとでも?」
ここは、回避だ。
【智也】
「よし!探してこなくちゃな。
じゃあなー二人とも」
【みなも】
「はい!さよならー」
【かおる】
「心配…」
ここは、あえて無視だ。
【智也】
「ふぅ〜かったり〜」
俺は、あの後必死で唯笑を探したが、結局見つからなかった…
わが家に戻りベットに仰向けになる。
ふと今日のコトを思い出す…
【智也】
「あれ?ちょっと待てよ…」
俺が誰に言ってるか、わからん独り言を呟く。
あるコトに気付いた…
【智也】
「俺、ホントに唯笑のコト心配してたかな?」
唯笑を探しに行くといっても保健室では、みなもちゃんや音羽さんとふざけてたし…
自分でも見つからなくても、別にいいやと思ってた…
【智也】
「サイテー、だな。俺…」
ふと涙が、ポロリポロリと流れ落ちた。
【智也】
「唯笑が可哀相じゃないか…」
【?】
「ガサガサ、ゴソゴソ。」
【智也】
「なんだ?このありきたりな効果音?」
バカここは、なんだこの音だろ。と作者の心の声を無視して、智也は喋る。
【智也】
「うちに盗みに入ったって何もね〜ぞ。あるのは、俺と彩花と唯笑の思いでだけだ。」
何言っちゃってんのと作者の心の声をまたA無視して、また智也が喋りだす。
【彩花】
「って、オイ!作者いい加減にしてよ!」
【智也】
「彩花?」
う〜ん。とりあえず彩花の発言は、無視と言うコトで…。
【彩花】
「無視かよ!」
【智也】
「なんだ?彩花って!ええー!!」
【彩花】
「リアクションおそー!!」
【智也】
「うぁぁ!幽霊〜」
う〜ん智也クンは、作者完全無視か!
まぁ作者は、消えるとしますか。
【彩花】
「って、あたし生きてないんだから幽霊に決まってんじゃん。」
【智也】
「それも、そうか!」
【彩花】
「そーだよ。ってか智也のために来たんだから感謝してよね。」
なぜ?彩花は、こんな平然で、いられるか不思議だったが…あえて気にしないコトにした。
【智也】
「ええー!!ってか天国から来れんのかよ?」
【彩花】
「神様に頼んで来たんだよ。まぁ帰ったら罰受けなきゃいけないんだけどね。」
罰?きっと神様の罰だからとんでもないものだろう。
だって1度死んだ人間を地上に戻したんだぞ。
【智也】
「罰…すまねぇ…俺のために…。」
智也は、彩花に詫びなきゃいけない…そんな感じがした。
【彩花】
「いいよ、別に。罰って言っても、天竺一周ぞうきんがけだけだから。」
【智也】
「軽いな、オイ!」
【彩花】
「意外と大変なんだよ!一周1.5キロもあるんだから…」
ちなみに世界記録で3分五十秒か…。
【智也】
「なるほどー。1500mか、そりゃ大変だ。」
【彩花】
「なんでキロからメートルに直したの?」
なんだ?彩花ってこんなにノリよかった?
【智也】
「彩花ノリ良くなったな!。」
【彩花】
「ふふん♪そうだろそうだろ!天国でたくさん友達できたんだよ。」
【智也】
「へぇーどんな奴等だ?」
【彩花】
「そうだね〜ひとりは、佐藤君。」
【智也】
「普通だな〜オイ!」
【彩花】
「佐藤くんは、授業中いつも寝てて、屁理屈ばかり言う変な人。」
【智也】
「変な奴…」
【彩花】
「そう?智也にそっくりだと思うよ。」
俺は、違うぞ。
【智也】
「バカ言え!!俺は、授業中は、いつだって先生の目を見つめてるぞ。」
【彩花】
「別の意味で、ヤバいよ…それ…」
【智也】
「ハハハ。っと、あぶねぇあぶねぇ。本題を忘れるトコだった。」
【彩花】
「智也と話してるといっつもこんな感じだったよね。」
【智也】
「まあな。俺は、おふざけランク世界40億位だから!」
【彩花】
「えらい凡人じゃん!」
っていい加減に話進めろ〜
【彩花】
「あ!作者怒ってるしそろそろ本題いこ。」
【智也】
「なんだ?彩花?さっきから作者って」
【彩花】
「なんか、天国帰りの人には、聞こえるらしいね。」
【智也】
「オフロ帰りみたく言うなよ。」
【彩花】
「ハハハごめんA♪じゃあ本題ね。」
【智也】
「もう俺らのくだらなトークで、2ページは、使ったぞ。」
ホントだよ。ったく!(作者の怒り)
【彩花】
「智也さっき泣いてたよね。」
【智也】
「う!なぜそれを…」
智也は、急に不意をつかれた…
(やっと復帰だ。作者の喜び。)
【彩花】
「唯笑ちゃんのコトだよね?」
【智也】
「……ああ。」
【彩花】
「また、なんかあったんだ…でもすぐ仲直りするよね」
この彩花の優しさは、智也に取っては気休めだとわかっていた。
【智也】
「いいよ。気つかわなくて。すぐ仲直りできる問題だったらお前来ないだろ?」
【彩花】
「……だよね。ホントは、気になったんだよ。だって智也と唯笑ちゃん、ケンカは、してもすぐ仲直りしてたじゃん。」
【智也】
「……ああ、最速記録.1分24秒。」
【彩花】
「……いいよ、強がらなくて」
俺は、大声で泣いた。
【智也】
「…俺は……俺は…うゎーー!!」
俺は、彩花の胸で、泣いた…涙が、もうでないってくらい泣き尽くした…。
【彩花】
「…よしよし。」
彩花が、俺の頭をやさしくなでる、それが気持ちよかった。
【彩花】
「智也は、ちょっと、おばかさんだから…。人の気持ち考えずにツッパシちゃうけど。でもホントは、誰よりも人の気持ちを分かってる人なんだよ。」
【智也】
「でも…オレは、唯笑を裏切った…」
【彩花】
「…唯笑ちゃんも智也と同じおばかさんだから…人の気持ちを考えすぎちゃうんだよ。」
【智也】
「……ああ。あいつの人のよさは、オレが保証する。」
【彩花】
「だから、智也が、唯笑ちゃんの閉ざしたドアを開けてあげな♪」
【智也】
「ごめんな…お前にまで心配かけて」
【彩花】
「なに言ってんのよ。唯笑ちゃんと智也が幸せなら私もうれしいんだよ♪」
【智也】
「…ありがと。」
っと、空から声が、聞こえる。
【神様】
「おーい、そろそろ帰る時間じゃぞい。」
【彩花】
「ああーもう帰る時間だよ…」
【智也】
「そっか…いろいろありがとな。」
彩花の背中に羽が、生え宙に浮いた。
【智也】
「なんだ、その羽?」
【彩花】
「う〜ん天使の証しかな♪」
すると、彩花がベランダの戸を開ける。
【彩花】
「じゃあ智也くん!問題です!君がこれからすべきコトは?」
【智也】
「唯笑と仲直りする!!」
【彩花】
「おおー!いつもの智也だ〜」
【智也】
「ハハハ。オレは復活したのだ。」
もう智也は、いつものふざけらんく40億位に戻った。
【彩花】
「じゃあね〜智也!唯笑ちゃん泣かしたら、スクリューアッパーくらわすからね。」
【智也】
「ハハハ!わかったわかった。」
そして彩花は、手を振りながら空へ帰っていった…。
彩花に元気をもらった智也は、唯笑に仲直りを持ち掛ける。
果たしてどうなるか?
第四章へ続く。 |