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メモリーズオフ小説部屋
第三章:天から舞い降りた天使



今日は、最悪な一日だった…

唯笑のすれ違い、桂司とのやりとり…


まぁ後者は、どうでもいい問題だな…


【智也】
「はぁ…」
俺は、主婦でもこれ程でかい?
ってぐらい大きく溜め息をついた…


【かおる】
「三上くん…やっぱり今坂さん連れて来れなかったんだ…」
唯笑は、あの後教室には、姿を見せなかった。
鞄は、あるからまだ帰っては、いないだろう。


【智也】
「ああ…たく!なんなんだょ、あいつは!!」


俺は、完璧自分が悪いのにこうやって人のせいにする自分が、嫌いだ…


【かおる】
「きっと今坂さんにも何かあったんだよ…」


【智也】
「そうだな…」
この騒動は、自分のせいだ…誰も巻き込みたくない。
ここで、智也は決意した。


【智也】
「ところで音羽さん…ワックの件だが…」


【かおる】
「わかってるよ。延期でしょ。」


【智也】
「わりーな。」

【かおる】
「大丈夫だよ。その代わりちゃんと仲直りするんだからね。」


【智也】
「おう!そんじゃ、唯笑探して来るよ。」


【かおる】
「うん、頑張ってね。」


俺は、校内にいるはずの唯笑検索を始めた。


まず、保健室に迎かった。


【智也】
「あれ?誰もいないか…」


【?】
「智也さん♪」


背後に誰かからタッチされた。


【智也】
「ん?なんだ金か新手の借金取りか!」

俺が、あえてボケると。


【みなも】
「もぉ〜借金取りが、学校来るわけ無いじゃないですか〜」

伊吹みなもちゃん。
彩花のいとこで、俺達とも仲が良い。
ただ、ちょっと病弱で…入院してた時期もある。


【智也】
「わりーな、ちょっとボケてみたくなった。」


【みなも】
「もぉー智也さんったら♪」


みなもちゃんは、リアクションが面白くってからかいたくなる。


【智也】
「ハハハ、ん?」


ふと俺、今なにしてたっけ?
3歩、歩いて忘れるニワトリか俺は!


【みなも】
「どうしたんです智也さん?」


【智也】
「今、俺何してた?」


ヤバ!新手の老化かも…


っと、ここで保健室の戸が開いた。


【かおる】
「もぉー信じらんない。」


【智也】
「音羽さん?なんだケガか?今、手術室は、信のチャラ男病治すために使用中だぞ。」


【かおる】
「殴られたい?」


【智也】
「ん?納具られたい。納を具で、納めろと?そうだなぁーじゃあハンバーグでもいいか?」


【かおる】
「無理ありすぎだけど…」


【みなも】
「ですー。」


【智也】
「そんなー自信あったのにー」


【かおる】
「あんなギャグで、世界狙ったら、浜咲止まりぐらいだよ。」


【智也】
「え〜日本?しかも市内止まり!」


【かおる】
「んなコトより、唯笑ちゃんは?」

ん?唯笑が、どうしたんだ?
あ!


【智也】
「そっかー唯笑探してたんだ!」


【かおる】
「何この人?」

【みなも】
「ありえないにも程がありますよー」

【智也】
「ぐぁ!真面目な人のツッコミは、つらい。」


【かおる】
「ちょっと!それじゃ私は、マジメじゃないとでも?」


ここは、回避だ。


【智也】
「よし!探してこなくちゃな。
じゃあなー二人とも」

【みなも】
「はい!さよならー」


【かおる】
「心配…」


ここは、あえて無視だ。




【智也】
「ふぅ〜かったり〜」
俺は、あの後必死で唯笑を探したが、結局見つからなかった…


わが家に戻りベットに仰向けになる。


ふと今日のコトを思い出す…


【智也】
「あれ?ちょっと待てよ…」


俺が誰に言ってるか、わからん独り言を呟く。
あるコトに気付いた…

【智也】
「俺、ホントに唯笑のコト心配してたかな?」


唯笑を探しに行くといっても保健室では、みなもちゃんや音羽さんとふざけてたし…
自分でも見つからなくても、別にいいやと思ってた…


【智也】
「サイテー、だな。俺…」


ふと涙が、ポロリポロリと流れ落ちた。


【智也】
「唯笑が可哀相じゃないか…」


【?】
「ガサガサ、ゴソゴソ。」


【智也】
「なんだ?このありきたりな効果音?」


バカここは、なんだこの音だろ。と作者の心の声を無視して、智也は喋る。


【智也】
「うちに盗みに入ったって何もね〜ぞ。あるのは、俺と彩花と唯笑の思いでだけだ。」


何言っちゃってんのと作者の心の声をまたA無視して、また智也が喋りだす。


【彩花】
「って、オイ!作者いい加減にしてよ!」


【智也】
「彩花?」


う〜ん。とりあえず彩花の発言は、無視と言うコトで…。


【彩花】
「無視かよ!」

【智也】
「なんだ?彩花って!ええー!!」


【彩花】
「リアクションおそー!!」


【智也】
「うぁぁ!幽霊〜」


う〜ん智也クンは、作者完全無視か!
まぁ作者は、消えるとしますか。


【彩花】
「って、あたし生きてないんだから幽霊に決まってんじゃん。」


【智也】
「それも、そうか!」


【彩花】
「そーだよ。ってか智也のために来たんだから感謝してよね。」


なぜ?彩花は、こんな平然で、いられるか不思議だったが…あえて気にしないコトにした。


【智也】
「ええー!!ってか天国から来れんのかよ?」


【彩花】
「神様に頼んで来たんだよ。まぁ帰ったら罰受けなきゃいけないんだけどね。」

罰?きっと神様の罰だからとんでもないものだろう。
だって1度死んだ人間を地上に戻したんだぞ。


【智也】
「罰…すまねぇ…俺のために…。」


智也は、彩花に詫びなきゃいけない…そんな感じがした。


【彩花】
「いいよ、別に。罰って言っても、天竺一周ぞうきんがけだけだから。」


【智也】
「軽いな、オイ!」


【彩花】
「意外と大変なんだよ!一周1.5キロもあるんだから…」


ちなみに世界記録で3分五十秒か…。


【智也】
「なるほどー。1500mか、そりゃ大変だ。」


【彩花】
「なんでキロからメートルに直したの?」


なんだ?彩花ってこんなにノリよかった?


【智也】
「彩花ノリ良くなったな!。」


【彩花】
「ふふん♪そうだろそうだろ!天国でたくさん友達できたんだよ。」


【智也】
「へぇーどんな奴等だ?」


【彩花】
「そうだね〜ひとりは、佐藤君。」


【智也】
「普通だな〜オイ!」


【彩花】
「佐藤くんは、授業中いつも寝てて、屁理屈ばかり言う変な人。」


【智也】
「変な奴…」


【彩花】
「そう?智也にそっくりだと思うよ。」

俺は、違うぞ。


【智也】
「バカ言え!!俺は、授業中は、いつだって先生の目を見つめてるぞ。」


【彩花】
「別の意味で、ヤバいよ…それ…」


【智也】
「ハハハ。っと、あぶねぇあぶねぇ。本題を忘れるトコだった。」


【彩花】
「智也と話してるといっつもこんな感じだったよね。」


【智也】
「まあな。俺は、おふざけランク世界40億位だから!」


【彩花】
「えらい凡人じゃん!」


っていい加減に話進めろ〜


【彩花】
「あ!作者怒ってるしそろそろ本題いこ。」


【智也】
「なんだ?彩花?さっきから作者って」


【彩花】
「なんか、天国帰りの人には、聞こえるらしいね。」


【智也】
「オフロ帰りみたく言うなよ。」


【彩花】
「ハハハごめんA♪じゃあ本題ね。」

【智也】
「もう俺らのくだらなトークで、2ページは、使ったぞ。」

ホントだよ。ったく!(作者の怒り)


【彩花】
「智也さっき泣いてたよね。」


【智也】
「う!なぜそれを…」


智也は、急に不意をつかれた…
(やっと復帰だ。作者の喜び。)


【彩花】
「唯笑ちゃんのコトだよね?」


【智也】
「……ああ。」

【彩花】
「また、なんかあったんだ…でもすぐ仲直りするよね」


この彩花の優しさは、智也に取っては気休めだとわかっていた。


【智也】
「いいよ。気つかわなくて。すぐ仲直りできる問題だったらお前来ないだろ?」


【彩花】
「……だよね。ホントは、気になったんだよ。だって智也と唯笑ちゃん、ケンカは、してもすぐ仲直りしてたじゃん。」


【智也】
「……ああ、最速記録.1分24秒。」


【彩花】
「……いいよ、強がらなくて」


俺は、大声で泣いた。

【智也】
「…俺は……俺は…うゎーー!!」


俺は、彩花の胸で、泣いた…涙が、もうでないってくらい泣き尽くした…。


【彩花】
「…よしよし。」

彩花が、俺の頭をやさしくなでる、それが気持ちよかった。


【彩花】
「智也は、ちょっと、おばかさんだから…。人の気持ち考えずにツッパシちゃうけど。でもホントは、誰よりも人の気持ちを分かってる人なんだよ。」


【智也】
「でも…オレは、唯笑を裏切った…」

【彩花】
「…唯笑ちゃんも智也と同じおばかさんだから…人の気持ちを考えすぎちゃうんだよ。」


【智也】
「……ああ。あいつの人のよさは、オレが保証する。」


【彩花】
「だから、智也が、唯笑ちゃんの閉ざしたドアを開けてあげな♪」


【智也】
「ごめんな…お前にまで心配かけて」

【彩花】
「なに言ってんのよ。唯笑ちゃんと智也が幸せなら私もうれしいんだよ♪」


【智也】
「…ありがと。」


っと、空から声が、聞こえる。


【神様】
「おーい、そろそろ帰る時間じゃぞい。」


【彩花】
「ああーもう帰る時間だよ…」


【智也】
「そっか…いろいろありがとな。」


彩花の背中に羽が、生え宙に浮いた。


【智也】
「なんだ、その羽?」


【彩花】
「う〜ん天使の証しかな♪」


すると、彩花がベランダの戸を開ける。


【彩花】
「じゃあ智也くん!問題です!君がこれからすべきコトは?」


【智也】
「唯笑と仲直りする!!」


【彩花】
「おおー!いつもの智也だ〜」


【智也】
「ハハハ。オレは復活したのだ。」


もう智也は、いつものふざけらんく40億位に戻った。


【彩花】
「じゃあね〜智也!唯笑ちゃん泣かしたら、スクリューアッパーくらわすからね。」


【智也】
「ハハハ!わかったわかった。」


そして彩花は、手を振りながら空へ帰っていった…。


彩花に元気をもらった智也は、唯笑に仲直りを持ち掛ける。
果たしてどうなるか?


第四章へ続く。


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