僕らのお姫様
03
自室に戻ったスクアーロ。
頭から、あの男の子の言葉が離れない。
…変な人?…オレの何処が変なんだぁ!
考えても分からずベッドに寝転がる。
その時、グシャッと何かが潰れる音がした。
「…ん?なんだぁ…紙?」
見てみると、そこには……
『変な髪型ですいません(笑)』
と書いてあった。
「う゛お゛ぉい!なんだぁこれは、(笑)ってなんだよ!!……はっ、まさか…これを貼って町に出ていたのかぁ?!」
スクアーロの顔に青筋が浮かぶ。
これでは、変な人と言われても当然で、しかもスクアーロの背中に紙を貼れるチャンスがあったのは、ただ1人…。
「ルビっ…。」
「う゛お゛ぉい!待ちやがれぇ〜!!」
「うわぁぁ〜!!」
自室から出たスクアーロは、すぐにルビを見つけて追いかけまわしていた。
もちろんルビには反省の欠片もない。
「アッハッハ♪本当に気付かなかったんだぁ〜!」
「っ…うるせぇぞぉ!!」
背中に注意
(テメーがうるせぇよ。)(ガシャン)(あっ、ボスだ!)(う゛お゛ぉい…なんで俺だけなんだぁ…。)
その後何日間か、スクアーロの背中には『実際はヅラ』や『喧嘩上等』とか、ちょくちょく貼られていたらしい…。
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