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僕らのお姫様
02



゛トントン″


「ふぅ、大分楽になったぜぇ。…ありがとよぉ。」

「いいの、いいの。またやってあげるよ!」

ルビは、笑顔で手を横に振った。

スクアーロは、ルビって以外と優しいのかぁ?と疑問に思いながらも、ちょっと感動中。


まるで、反抗期で「パパってウザイしぃ〜。」とか言っていた娘が、やっと心を開いてくれたような、そんな気分。

……やっと、分かってくれたかぁ。

スクアーロが暫くの間そんな感傷に浸っていると、ルビは、「あっと、私お兄ちゃんに呼ばれてるんだった〜!」と、不意にそう言って部屋から出ていった。




ベルの部屋――――


゛バタンッ″

「お兄ちゃ〜ん。作戦成功したよ〜!」

「よくやった、ルビ。で、なんて書いたの?」

「それはね―――って書いたの♪」

「うししし!傑作じゃん。」

仲良く笑い合う兄妹。しかし、その顔はかなり怪しげなものだった。






大分楽になり、買い物に出掛けていたスクアーロ。

他の人に比べると、いろんな意味で、目立つ容姿。髮色とか、ロン毛とか、ロン毛とか……。

しかし、それにも増して今日はいつもより一段と周りの人達の視線が痛いような気がしていた。


しかも、気のせいか、クスクスと笑い声までするような気がする…。


…う゛お゛ぉい。なんでだぁ?隊服でもねぇし、もちろん刀も付けてねぇぞぉ。


スクアーロが悩んでいると、小さな男の子の声が聞こえた。

「わっ、お母さん見てみて〜変な人だぁ!」

興味津津にスクアーロをジッと見てくる男の子。


「シーっ、見ちゃいけません。」


その子の手を引き、必死に引っ張る母親。かなり慌ててその場を離れる。
何もしていないのに、そんなに身の危険でも感じましたか、そーですか。


「・・・。」

少しの間固っていたスクアーロは、我に返るとさっさとアジトに帰った。
これ以上笑われてたまるかぁ。







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あきゅろす。
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