僕らのお姫様
02
「ねぇ…。もしかして、ルビ虫歯?」
普段なら、誰よりも美味しそうにケーキを食べるルビ。
それなのに、いきなり止まって頬を押さえた。
―虫歯しか有り得ない―
ベルは自分の頬を指差し
、からかう様に聞いた。
「っ……そんなことないよー。何言ってんの?」
「じゃあ、早くケーキ食べれば?゛食べれたら″だけどね。うしし。」
完全に分かったベル。
「………。」
「もう観念しなよ、ルビ。」
マーモンまで分かったようだ。 というか…多分この部屋にいる全員分かっているだろう…。
なんせ、ルビはそれはもう、詐欺師並に嘘は得意だが(みんな経験済み)兄であるベルだけには嘘をつくのが下手。やはり、兄にはかなわないというところなのだろう…。
とにかく、一度バレてしまったモノはもう隠せれない。
ヤバい…そう悟ったルビは、ドアをチラリと見ると、自分とドアとの距離を一瞬で測った。
無駄なヴァリアークォリティーを発揮。
「ったく、しょうがねぇな。おい、ルビ歯医者に行ってk「絶っ対に、やだ〜!!」
゛バタンッ″
「チッ…逃げやがった。」
「しょうがないわよ、ボス。ルビちゃんは歯医者が大嫌いだもの。」
「ハッ!ガキか…捕まえてこい。」
「うしし、了解♪」
その数時間後、ルビはやっと捕まったそうな…。
姫の嫌いなモノは、…歯医者さん!
(はい、口を大きく開けて。)(キュイーン)(うわぁ〜!!)
後書き→
[*前へ][次へ#]
無料HPエムペ!