僕らのお姫様
01
午後の優雅なお茶会。
――暗殺部隊に優雅ってのも変な話だが。
要するに、言ってしまえばカマヤローの趣味だ。
もう一つの方の趣味は、お茶なんかとは似ても似つかないモノだがなぁ。
……思い出すだけで、おぞましいぜぇ。
カマヤローの部屋に行けと言われたら、オレは断固拒否する。
ボスに言われたら、少しは悩んでやるけどなぁ。
「はぁー」
「ふぅぅー」
「んぁぁーあ」
…………
話が逸れたが、
そんなティータイムな時間に、帰って来てからずっと、溜め息らしきモノをはき続けるルビがいた。
正に心此処に有らずな状態、手に持っている紅茶が傾きまくっていて何時零れてもおかしくねぇ。
「ねぇ、ルビちゃんに何かあったの? 帰って来てからずっとこんな感じよん?」
ルッスーリアも気になり始めたのか、聞いてくる。
そりゃあ気になるだろうなぁ。
目の前で、はぁだの、ふぅだの言われちゃあよぉ。
……ってか、顔が近けぇ。
う゛おぉぉい、小指がオレの頬にぃ!!
取り敢えず、オレは2歩半程後ろへ下がった。
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