僕らのお姫様
02
そろそろ収まったかぁ?
結局、あれから2時間程経って本部へ戻ってきた。
ルビの首元にはネックレスが追加。
言わずもがなオレの所持金は底をついたぞぉ。
「いいかぁ、くれぐれも静かに行くぞ」
「はい、隊長ー」
本当に分かってんだろうなぁ? 信用出来ねぇ……。言葉が軽過ぎんだよ。
なんか、もう硬っ苦しいの我慢で正門から入った方がいい気もするが、此処まで来たら意地だな。
2度目のチャレンジだ。
゛スタッ″
「よし、上手くいったぜぇ! 入っちまえばこっちのもんだぁ。おい、とっとと書類を届けに行くぞ」
今度は難無く侵入に成功。ルビは落ち着きなく辺りを見回している。 こんだけ広いのに、人っ子1人見あたらねぇ。
「わぁっ、王子様発見っっ!」
「ああ゛?」
人が居ねぇと思ったが1人居たらしい。ルビは物凄い勢いで走っていった……と言うより、突っ込んでいった。
あいつ、絶対目的忘れてんな。
しかし……王子と聞いて、嫌なイメージしか浮かばないのはオレだけかぁ?
大抵は爽やかでカッコイイって相場は決まってるんだろうがなぁ。
何となく来になり、ルビの走って行った方を眺めた。
って、アレは……
跳ね馬ディーノかぁ!?
ややこしくなりそうな予感……
to continued...
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