Punishment
「ガイッ…やめてよねっ‥!」
「お仕置きだ…シンク」
――――――
事の事情は5分前。
ガイとシンクは二人で公園に散歩にきていた。
海の香りが風に乗って、ベンチに座る二人を包む。
ガイが飲み物を買いに離れた時だった。
偶然、ルークと一緒に公爵家の任務として陛下との謁見にやってきたアッシュが通りかかった。
アッシュはジェイドのとこへ行く途中だった事で長居はしなかったのだが、ベンチに座り久しぶりの再会をしたシンクと楽しそうに話していたのだ。
アッシュにはルークがいると分かっていても、やはりアッシュとシンクは元六神将で、シンクは少なからずの恋心をアッシュに抱いていた時もあったと言う。
ガイには少なからずの不安があった。
その不安の引き金を引いたのはシンクのいつもの笑顔。
全ての戦いが終わり、シンクがまさか生存して、しかもこのグランコクマにやってくるとは思わなかった。最初、出逢った時はまったくと言って良いほど見せてはくれなかったその笑顔。この笑顔を見たくて何度もシンクを抱いた。自分を見て欲しくてガイは何度も空っぽのシンクに自分と言う存在を植え付けた。
やっと見れたシンクの笑顔、それが例えアッシュであっても、ガイには嫉妬にしかならなかったのだ。
いや、アッシュだからこそ、嫉妬してしまうのかもしれない。
アッシュが帰って、ガイがシンクの元に戻るとシンクはトイレに立った。
いつのまにか黒ガイになり、ガイはシンクが入ったトイレに行く。
男子用のトイレは女子用と違って個室にはなっていない。もちろん、個室も用意されている訳で…。
お仕置きだと小さく呟くと、ガイはシンクの細い腕を引っ張り個室へと乱暴に入った。
もちろん驚くシンク。
だが、ガイはそんな事おかまいなしに妖しく笑うと、シンクを便器へと座らせ座り片足の太股を掴むと上に上げて足を開かせた。
「ガイっ…僕が何か‥ッ?」
「お前は俺の物だ…俺以外に笑いかけるなんて許さないね…。」
ガイは広げられた足を片手で支えながら、硬さも熱も帯びていないシンクの自身へと手を伸ばした。
やんわりと握って擦ったり、先端を親指の腹で撫でたり。
「ぁあっ‥ガイッ…んんっ‥や、めて‥よ…。」
口では抵抗するも、ガイが自身を触れば触るほど、シンクの自身は熱を帯びて膨張をし始める。そして、先端からは卑猥に光る蜜を溢れ出させた。
―クチュ…クチュ…‥―
「ぁっ‥ガイ…あぁっ‥はぁあッ」
ガイはすでに硬さを増してはち切れんばかりに膨張した自身を口に含む。
―クチュッ…―
「ぁあっ…あっ‥ガ、イ…」
口を動かせば動かすほど響く水音と愛しいシンクの可愛い声。
先端を舌先で突いたり、裏側を舐め上げたり。
シンクの自身を弄べば、普段は絶対に見れないシンクの淫らな姿にガイの欲望はすでに硬く反り立っていた。
シンクの自身も口では物足りないといった感じでビンビンに硬く反り立つ。
触られていない後ろの蕾もひくついて、いつからか自ら足を大きく広げていた。
ガイはシンクを一度立たせ自分が便器に座るとベルトを外し硬く反り立つ自身を取り出してシンクを背面に座らせる。
服を乱して露になる小さな背中にいくつもの口づけを落としながら小さな蕾へと反り立つ自身を浸入する。
「ぁああっ‥ガイが…入って‥くる…」
きつく、そして熱を持ったナカに、自身を深くくわえ込んでいく。
小さな背中が震えるのが分かった。
「ッガイ…僕はアンタの物だよ‥」
ガイの自身が完全に入り込むと、ゆっくりと腰を突き上げた。
「ぁっ‥ガイっ…あンっ‥」
「あんまり大きな声出すと聞かれるぞ?」
「ッ‥んっ…はっ‥ぁんん」
意地悪く呟く。ここは公衆のトイレなのだ。
シンクはそれを聞いて唇を噛み締め、声が溢れるのを我慢した。
そんなシンクの背中に妖しく笑いかけ、ガイは態と激しく腰を突き上げながら、乱された衣類から覗く胸の突起を刺激した。
「ぁっ…ガイっ、声出ちゃうよっ‥んぁはっ‥」
それでもまだ我慢するシンク。
そして声を出させようとするガイ。
負けたのはシンクだった。
ズンズンと突き上げ胸から手を離すと、硬く反り立つシンクの自信に手を伸ばす。
後ろの蕾に狂うような刺激が走り、それだけでもう果てそうだと言うのに自身がガイの手によって擦られる。
「ぁあっ!!‥ガイッ…んぁあっ、僕、もうっ」
「っ、くッ…シンクっ」
シンクはあまりの快感についに声を出してしまった。
他の誰にも聞かせたくはない。だけど、もっと聞きたい。
そして絶頂を迎えようとしている。
ガイはそんなシンクに気付くと突き上げを続け、自身を弄び絶頂を促す。
その瞬間――
「ぁあっ、イクッ…イっ、ク!、ガイっ!…ぁああっ」
シンクはあっけなく果ててしまった。白濁の熱い液体が壁へと吐き出される。
「ッ…シンクっ‥出すぞっ」
シンクが果てたことで蕾は痙攣し、ガイの自身をきつく締め付けた。
その事によりガイも絶頂を向かえる。
シンクのナカにドロリと白濁の液体を吐き出して。
「もうっ!ガイの馬鹿!」
「ははっ、悪かったって。」
「もう知らない!なんで僕がこんな目に!!」
「そう怒りなさんな、シンク。」
顔を真っ赤にしてトイレから出てくるシンク。
その後ろではニコニコと笑いながらガイが手を合わせていた。
謝るつもりなんかなさそうな、そんな笑みでガイがシンクの肩を抱き寄せる。
「愛してるよ、シンク…。さっきも言ったが、他の誰かにお前の笑顔を見せたくなくてね。」
「……ッ!そんな事言われても僕は!」
情事が終わってから聞かされた"お仕置き"の意味。
子供じみた、だけど切実な感情にシンクは嬉しい反面苛立ちを感じた。
愛してるなんて言葉、嬉しすぎるけれど。
「そんなに僕って信用ないの?僕はアンタだけなのに…。」
「分かってるさ…。シンク、愛してるよ。」
「ッ…アンタって卑怯だよね。………僕もアンタを愛してるよ。」
どんな理由でも、こんなお仕置きならいつでも受けて上げるよ。
それに、僕も卑怯かもしれないね。
こうして少しでも拗ねたり怒ったりすれば、アンタは愛してるの言葉をくれるだろ?
アンタは僕を抱きしめてくれるだろ?
あぁ、こんな事考えてるってアンタに知られたら。
もっとお仕置きされちゃうかな…。
もっとしてよ、お仕置き。
ねぇ、ガイ。
END
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