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屑籠
4
その時、ガチャリと鍵が開く音がした。

助けかと僅かな期待をしながらドアの方に目をやれば、そこには初日にルークを独房まで連れて来た男がいた。
それを目にするや否や快楽の底に消えかかっていた警戒心が再び呼び起こされる。

「そろそろ交代の時間だぜ…どうだ殺人鬼様は」
「ああ、お前の言った通り最高だぜこいつ!」
「感度すげぇし女みたいな声出すしな!」

二人は大層ご機嫌そうにはしゃぐ。

「おい、まさかそいつに欲情して入れてないだろうな?最初に入れるのは俺だと約束したろ」
「ああ、わかってるって。」
「約束通り入れてねぇよ。ちっ、もう時間か…もう少し楽しみたかったな」

二人の男は名残惜しそうにそう言いながら自らのモノを仕舞い立ち上がるとルークから離れる。

「まぁ、これが最後と言うわけじゃないんだ。どうせ死刑囚は逃げられない」
「ふっ、それもそうだな」

「じゃあ、俺たちは仕事に戻るぜ」
「後始末はまかせたからな」

男達が出て行き再び扉の鍵が閉まると部屋はしんとし、ルークの息遣いだけが響く。
男はルークに近付き真上から見下す。

「さてと、やっと俺の番だな。お前がどんな風に喘ぐのか楽しみだ」
「テメェが、親玉か…!」

息は落ち着いてきた。なのに心臓の鼓動が早い。本能がこいつは危険だと訴えて来る。
動揺を悟られまいと吐き捨てるが態度と裏腹に既に体には殆ど力が入なかった。

「反抗的だな…まあ、それでこそ壊し甲斐がある。言っとくが俺はあの二人のように優しくはないぜ?」
「ふん、誰がテメェなんぞに壊されるかよ!」
「…どうやら身の程というものをを教えてやらないといけないようだな」

そう言うと思いっ切りルークの腹を踏み付ける。

「ぐはっ…あ゛あ…!」
「お前、自分が死刑囚だという事を分かっているのか?」

踏み付ける足に更に体重をかける。

「がっああっ…!」

ルークの顔が苦痛に歪む。内臓を吐き出してしまいそうだった。
その顔を見て男の口許が弧を描く。そして、もう一度ドカッと踏み付け、左手でルークの髪を鷲掴み引き上げ、右手で顎を持ち上げ顔を近付ける。

「もう少し従順になった方が身のためだ…」
「はっ、テメェにだけは…絶対いやだね!」

反抗的な言葉。
せめてもの抵抗に手錠をかけられた手で自らの顎を掴む男の手首をギュッと掴む。
精一杯の虚勢。

だがその行為が男の加虐心を更に逆撫でしてしまう。
男は顎から手を放しルークの手を振り払うと思い切り頬を殴りつけた。

「んぐっ…!」

殴られた拍子に吹き飛びドサッと床に力なく倒れる。その口の端は切れ血がたらりと垂れていた。

「お前はいい声で鳴くらしいな…声が枯れるまで鳴かせてやるよ」

男は倒れているルークを起こし、無理矢理四つん這いにさせ尻を突き出させると既に硬くなってるグロテスクな肉棒を取り出し、一切慣らしていないルークの蕾に埋め込み始める。

「!…やめっ!あっ、やっ!あ、ああっ…!」

少しも慣らされいないため先端が入れられたただけで激痛が走る。
「ちっ…さすがにきついか…。おい、下の口は美味そうに食いついてるぞ?」

痛みで力が入りルークの後孔は男のモノを食いちぎらんばかりに締め付ける。

「は、ぁあ…!ぐっ!強姦罪で、訴えて…や、る…!」
「ふん、まだ言うか。だが残念だったな…男を犯しても強姦罪には、ならないんだ…よっ!」

言葉と同時にに奥を目指し掘り進めていく。
「い、が、あ゛あっあああ!」

身を引き裂くような痛み。
狭い中を無理矢理押し広げられ鮮血が太股を伝う。

「ああ、切れたな。まあ、潤滑油には丁度言いだろう」

男は素っ気なく言い放つと構わず奥を目指す。
尚も続く痛みにルークの顔は苦痛に歪み止めどなく涙が零れる。



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