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屑籠
4

ルークの横に腰掛けると二人分の重さできしりとベッドが鳴る。
「へへ…血の臭いで興奮してさ、もう我慢出来ないんだよ…」
そう言うとルークは温もりを求めるかのようにアッシュに擦り寄り、顔を近付け唇を奪う。
アッシュは一瞬驚くが、それに応えルークの口内に舌を差し入れ中を弄(まさぐ)っていく。
歯列をなぞり舌を絡め取り隅々まで犯す。
「はっ…ふぅ…んん…」
どちらのとも分からないくぐもった甘い声が漏れ、二人分の唾液が混ざり合い隙間からだらしなく垂れる。
そのうちルークの力が抜けて行くのを感じそのままベッドへ押し倒す。
「はぅ…ん…」
一瞬唇が離れるが、ルークはアッシュの背中へ手を回し、再び唇を重ねる。
呼吸のため時折僅かに唇が離れるがその時間すら惜しいかの様にまた直ぐに唇を重ね貪り合う。そうして続く長い長い口付け。
やっと接吻が終わり唇が離れる時でさえ銀色に光る糸が名残惜しそうに二人を繋ぐ。
ルークは頬を紅潮させて甘い余韻に浸っていた。
「お前…キス上手いんだな…」
「それはどうも。」
荒い息遣いを調えながらとろんとした目でアッシュを見るルーク。
見ればルークの性器はキスだけで蜜を垂らし勃ち上り初めていた。
アッシュはそれを掴むと乱暴に扱く。
「ひっ…ぁあん!」
直に与えられる刺激にルークは甘ったるい声を上げる。
「ひぁっ…あっ…い、いい…!いい!」
刺激を与える度に恥ずかしげも無く放たれる声。
それまるで女の様で、白い肌と相俟って余りの艶(なま)めかしさにアッシュは理性が奪われるのを必死で堪える。
「ああん!も、もっとお!もっと…つよ…く、いじっ、てぇ…ぁ!」
「淫乱…だな。」
貪欲に強い快楽を求め続けるルークに思わず呟く。
アッシュが扱く度に止めど無く溢れてくるルークの先走り。
次第にぐちゃぐちゃと卑猥な水音が響きだす。
「あっ…も…で、出る!出るうっ!あ、ああああっ!!」
先端の割れ目に爪を立てるとルークは耐え切れずに達し嬌声を上げアッシュの手を汚しながら自らの腹に白濁を吐き出す。
「はぁぁ…ふぅ…」
「気持ちよかったか?」
手に付いた精液をシーツに擦り付けながら当たり前のことを聞いてみる。
「はぁ…う、ん…」
「ふっ、まさか敵軍にこんな淫乱なお方がいるとはな。」
目の前で乱れる敵軍の佐官に嫌味のひとつも言ってやる。
しかしルークは悪びれる様子は全く無い。
「だって…気持ちいいんだぜ?」
そう言うと、まだ力が入らない体を起こしアッシュに抱き付き、そのまま顔を近付け耳元で囁く。
「なぁ…少しは俺に欲情してくれたか?」
「ふん、どうだかな。」
素っ気なく言うがアッシュがルークの色香に当てられているのは一目瞭然で、反り勃ち始めている雄がそれを証明していた。
頬を染め恍惚とした笑みを浮かべ見つめてくるルークにアッシュの理性はさらに揺さぶられる。
「入れてくれるよ、な?」
そう言うとルークはアッシュから離れ目の前で四つん這いになり、有無を言わさず右手でを勃ち始めたアッシュの自身を掴むと口に含む。
左手は己の蕾へ運び、中を弄(まさぐ)り解きほぐしていく。
「はっぅ…ん…アッシュの、でかい…」
「くっ…ぁ…」
アッシュは思わず声を漏らす。
何人もの捕虜にこうして来たからだろうか、ルークの舌使いは余りに巧みでそこらの娼婦など足元にも及ばなかった。
「ん…ふっ…アッシュ、きもち、い…か?」
「ふ…人並み程度には…な。」
ルークは嬉しそうに目を細める。
自分の快楽のため、歯を立てぬ様注意を払いながら懸命に舌這わせる。
口にの動きに合わせ右手は根本を擦(さす)り全体を刺激し、自分の中へ収めるべく少しずつアッシュの雄を育てていく。
雄の先端から溢れる先走りと唾液が混ざり、ルークが軽く吸う度にじゅるじゅると卑猥な音を奏でる。
「ん…はう…ぁん!…ふ…」
雄と同時に自分の蕾をも慣らしているため、時折指が前立腺に触れくぐもった声に甘い声が混じる。
自分に必死に奉仕するルーク。
その妖艶な姿にアッシュは理性が崩壊仕掛かっていることを感じていた。
もう少しで盛りのついた獣のように目の前のルークを貪ってしまいそうだと。
このままではいけない。
逸る気持ちで行動に出る。

自分から意識を完全に逸らし…討つ。





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