[携帯モード] [URL送信]

研太×和樹
スイッチ



そして出てきたのは

「そういえば、さっき精那送って行ったときもキスした?」


話したくないようなこと。
少しの間をおいて....

「した」

とかっしゃんが答える。

「へぇ..相変わらずラブラブか...」

オレは急に悲しくなって
黙ってしまう...

今度はかっしゃんが口を開いた。

「研太は菜緒としねぇの?」

「えっ!うぅぅん...しない....かな」

そう、実はオレにも彼女がいる。
名前は菅原菜緒。
彼女とはいってもかっしゃんと精那みたいにキスなんかしないし、電話もしない、恋人らしいことなんか殆どしてない。
周りから言わせてみれば
本当に付き合ってんの?
疑ってしまうほどらしい。
だいいち、オレは菜緒なんかよりも、かっしゃんの方が何倍も好きだし。

「なんで?」

(う〜んなんでって言われても....)
(したくないからとしか答えるようがないんだけど....)

なんて答えればいいかわかんないや!

とここでオレのいつものおふざけ。

「じゃあ、オレかっしゃんとしようかな?」

さっきまで、落ち込んでたのはどこにいったのやら

「おい!人の質問に答えろよ!」

という、かっしゃんの言葉は

「まぁ、それはイイじゃん」
と軽くながす。
かっしゃんは抵抗する様子すらないし

こう、あまりに無防備にされると、かっしゃんもその気なのかと、思ってしまう。
って、んなわけないか!

そっと、かっしゃんに顔を近づける。


いつもなら目を開けたまま顔を近づけていくのだが、このときはかっしゃんが
ふっと目をつむったのだ!


それを見た瞬間、オレの中で何かスイッチが入った。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!