研太×和樹
戯れ
しばらくすると、精那と手をつないでかっしゃんが帰って来た。
みなニヤニヤして、かっしゃんをからかっている。でもオレはなんだか笑えない。
「キスした?」
と誰かが聞くと
「もちろん」
と笑顔で答えるかっしゃん。精那も顔を一面赤らめている。
(幸せそうだなぁ....)
と心の中で一人呟くオレ。
かなり空しい...
いやいや、ここで一人空しくなっている場合ではない。
冗談やおとぼけはオレの専売特許!!!
ふざけて
「じゃあ、オレともしようか?」
と、かっしゃんに問うと、
「いいぜ!!」
とかっしゃんの方も悪ノリ。
周りは大爆笑。
こんなやりとりをするのはまぁいつものことと言っても過言ではない。
そっとお互いの唇を近づける。
いつも、いっそこのままとも思うのだが、後のことを考えると恐くてそれはできない。
ギリギリの所まで近づけてぱっと離れる。
"ハハハッ"
みんなの笑い声。
今日も、楽しい夏休みの1日が過ぎていった。
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