六道骸の憂鬱
「どうしよう、六道…」
「……………またですか」
毎回毎回なんなんだこの人は。否、この人たちと言った方が正しいか。雲雀くんが突然人のアジトに押し掛けて来たと思ったら…まぁいつもの事ですが。
「またって何!?今回はちょっとアレなの!綱吉がもう3日も口聞いてくれなくて!しかも長期任務入れときましたから。とか言われて!」
「はぁ…、今度は何をしたんですか」
綱吉くんと雲雀くんが付き合い出したのは、10年も昔から。もう随分と年月が経っているというのに、この2人は落ち着く処か何ら変わっていない。寧ろ悪化。毎回毎回巻き込まれる身にもなってほしい。てかなれ。
「いや…ちょっと×××の時に×××な綱吉があまりにも可愛かったから、×××して×××したら泣いちゃって、でも×××したら…」
「もういいです」
さっ、と右手を挙げて制止する
「最後まで言ってないよ」
「充分です」
まだ半分も言ってないよ。などとぶつぶつと、呟いている。もう…どんだけだ
「兎に角!雲雀くんは嫌がる綱吉くんを無理矢理×××したと!?」
「何そんな大声で如何わしいこと言ってんの。サイテー」
「………貴方にだけは言われたくなかった」
「それに綱吉嫌がってないよ。只、泣いて喚いてただけだよ」
「それを嫌がってると言うんです」
日本語勉強しなおしてください
途端、僕のアジトの戸が勢いよく開く
「むくろーー!!!恭弥さんがぁぁぁああ!!!」
また面倒なことに
「恭弥さんがね、恭弥さんがね!!酷いんだよーっ!あのドS鬼畜色魔エロスがぁぁぁ!!最低最低うがーっっ」
「あー、はいはい分かってますが、本人目の前にして言ってますよ?」
「え、」
泣きついてくる綱吉を宥めながら、存在感が薄くなった雲雀くんを指差す
「さいてい…サイテー…さいてい………」
ぼそぼそと呟いている。綱吉くんに言われた事が余程ショックだったのか、にしても…ドS鬼畜色魔エロスは否定しないんですね
「き、恭弥さんっ!いたんですか……、」
途端におどおどと慌てふためく。いつもの恐いボスの威厳はどこへ行ったのか。雲雀くんの前では、綱吉くんも何ら変わってないですね。
「……いるよ。そっか、僕サイテーだよね…そうだよね。六道、綱吉から離れろ変態」
「貴方っ!!酷くないですかっ!?僕に相談持ちかけといて!」
「え、恭弥さんが?」
未だに僕の服をギュッと握り締めている手を、雲雀くんの視線が恐いので、やんわりと外してやる。
「えぇ、あそこのドS鬼畜色魔エロス変態が綱吉くんと仲直りしたいそうですよ」
「変態は余計…」
やはり変態以外は認めるのか、
「き、恭弥さん。えっと…」
「……、ごめんね。あの時は酷くヤりすぎたよ…」
「えっ、うわわ!」
「直球ですね…、」
僕が目の前にいながら平然と綱吉くんは顔真っ赤ですし
「え、いや…俺も言い過ぎましたし」
「綱吉…」
おや、何だか仲直りしそうな雰囲気。まぁいつもこのパターンですがね、早く終わらないですかね…
「許してくれるの…?」
「…えぇ、あんな事しなければ」
「わかったよ。もうしない」
無理ですよ。綱吉くん雲雀くんは嘘つきですから。また×××で×××な事されちゃいま…
「六道………声に出てるけど」
「恭弥さん……そんなことまで」
「おや。まぁ、仲直りもした事ですし、さっさと帰りなさい。てか帰れ。」
「分かってるよ。いつもありがとな…骸」
「…いえ、特にお礼を言われる事は」
ありますけど
「じゃあ、僕はお礼言わない
「そうですか、」
いつもの事ですが、たまにはお礼の1つや2つ言ってもいいじゃないですか。……たまには、
「綱吉くんっ♪」
「ん?」
不意打ちにおでこにキスを落とす
「んなっ!!」
「雲雀くんのお礼の分です」
「…六道、」
雲雀くんは、すごい剣幕で僕を睨み、真っ赤になっている綱吉くんをぐいっと引き寄せる
「やってくれるじゃない」
「恭っ…んっ……ふぁ、」
僕の前で公開ディープキス…余計なことしなければよかった
「……ん〜っ!!」
数分経つと、綱吉くんは苦しくなったのかドンドンと雲雀くんを叩き、やっと解放された。僕はなんかもう色々疲れたので、ソファに座り見届けることにした。
「…恭弥さん酷いですー!!骸の前で…」
「あいつが悪い。それに見られながらの方が興奮するでしょ?」
「僕は悪くないですよ。鬼畜くん」
「煩いな変態。消毒だよ」
「キスされたのおでこですーっ!!もう、いいですっ!!2人とも長期任務!しかも、一緒に!生存率低いところっ!」
「何で僕までっ!」
「こいつと一緒っ!?」
「無理。やだ。もう許さない」
何で僕まで巻き込まれ…いや、少し関係してるけどっ!
「君のせいだよ!」
「はい?あなたのせいでしょう!?」
「2人とも、行ってらっしゃい。仲良くね♪」
今日はなんて厄日なんだっ!
蜜ちゃんー!!お待たせしました!ヒバツナ+ムクです!?なんだか、リクエストに応えられていない…、ごめんなさいっ!とりあえず、このCPになると骸が苦労するのです。必ず←こんな駄文でよければ、もらってやってくださいっ!
20080913 藍
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