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尽きる事のない、

10年経った今でも、どうもこの子には…


「恭弥さん」

「……」

「…恭弥さん?」


ああ、ダメだ。

このまま振り返ってしまったら、

「聞いてるんですか?」

「…聞いてるよ」


振り返らずに、素っ気なく答える


「だから、リボーンがですねー…」




僕の後ろで、またグチグチと今日の愚痴を頬を膨らましながら溢しているんだろう


10年で、『雲雀さん』から『恭弥さん』に変わって。キスも、それ以上もしたけれど、どうしてか…君を見る度に胸の奥が苦しくて堪らなくなる。


「ちょっと!人が意見求めてるんですけどー!?」


不意にガシッと腕を掴まれて、向かい合うような形にさせられる


「あ…、」



ホラ。君の蜂蜜色の瞳を、太陽に当たると金髪のように煌めく柔かな髪を、透き通るような白い肌を、それに色づいた柔らかそうな唇を…見ているだけで、僕のなけなしの理性なんて吹っ飛んでしまいそうになる。


「どうしたんですか?」

「…いや、ゴメン」


もう、ほんとに





「…恭弥さん、すき、です」

「…は、」


何をいきなり


「あー、なんか。恭弥さん見てたら、つい」


へらっ、と頬を朱に染めながら笑う綱吉は、あまりにも可愛くて



「何それ、」

「え」


いつそんな誘い方覚えたの?なんて耳元で囁いてやると、真っ赤になって否定する君が愛しくて


「そ、そんなつもりじゃっ!」

「もうさ、君ムカつく」

「えぇっ!?」





こっちが我慢しようとしているのに、なんなのこれ…神から僕への試練?神なんて偶像信じてないけれど、



「僕がどんな気持ちで…」

「えぇっと…、よく分かんないけど、ごめ…なさい」

綱吉が悪いわけじゃないのに、大きな瞳を潤ませて謝る姿に、もうどうにでもなれと思った。






綱吉のせいじゃないよ。と囁きながら柔らかい唇をそっと塞いでやる。


「ん…ふぁ、」

「やっぱり…君のせい、」

「なっ、」


そのままベッドに押し倒してやると、顔を真っ赤にしながらギュッと僕に抱き付いてきた。




あぁ、この溢れだしてしまいそうなモノは…


きる事のない、


          恋 心





危ない危ない!裏へ逝ってしまう所だった←雲雀さんが想ってると思ってる綱吉への代名詞を連ねたかっただけ!あと雲雀さんが綱吉にベタ惚れならいいよ!とか、鈴へ捧げます♪

藍 20080716






あきゅろす。
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