無謀と知っても、
このお話は、なんとなく少しだけ『不意の笑顔が、』の続き物です。読んでなくても、差し障りないですが、よければどうぞ。
↓
夏休み真っ只中、ツナは学校の教室へと足を運んでいた。
「はぁ〜、また今日も補習か…」
なんで補習なんてあるんだ。でもそんな忌まわしいものが無ければ、ヒバリさんに会えないのも事実。
「………、今日サボろっかな」
そう思うが早く、教室から屋上へと向きを変えた。
タンタンタン…、運よく先生に会わずに屋上へと続く階段にたどり着き、機嫌よく階段を登る。
「あ…れ、なんか声聞こえる」
先に先客がいたようだ。屋上のドアが空いている、
「女の子の声…」
なんだろ、屋上で告白でもしているのかな…
「いやいや、今時それはないだろ」
だが、次の瞬間ツナの予想は見事に的中することになる
「ずっと、好きだったんです。雲雀さんっ!!」
「え…」
ひばりさん…?
思わず屋上へ顔を出すと、綺麗なロングヘアの女の子の後ろ姿。雲雀は死角になって見えなかった
「あの子は…、」
必死に涙を堪えて告白をしている子は、学校でも可愛いと有名な子
「…ごめん、君とは付き合えない」
「…わか…りました」
女の子が涙を溢しながら、ツナのいる方へと走ってくる。
「やば」
咄嗟にドアの横へと隠れた、バレると思ったが泣いていたせいかツナには気付かず、勢いよく階段を降りていった。
「……は、俺も補習戻ろ」
あんな可愛くて綺麗な子でも、ダメなんだ。
俺なんかが到底…
ヒバリさんに見つかる前に、階段をかけ降りた。
無謀と知っても、
好きでした
とってもベタなお話。雲雀さんは、きちんと告白の返事をしてたらいいなと思って。
お題配布元
確かに恋だった
20080727 藍
無料HPエムペ!