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blue, you are blue.





ボスは、私が負けることを望んでいるのかな?

そうじゃないと、思っていいよね



「私はblue、ボスのblue」



ボスだけのblue


この間襲われてから、ユキは護身用の銃やナイフを多数所持していた

眼帯はしていない

ボスの命令だし、予備も持ってかれちゃったし、死なない為には必要なことだから

この青い瞳は隠さない


この瞳を隠してヴァリアーに入る前、私はblueと呼ばれていた



「悪魔の青、青き悪魔、青き悪霊!そうかお前が」

「昔のことだよ」



私は鳥になるの

青い瞳の青い鳥になって、ボスの鳥篭の中で生きるの

ボスが私を食べちゃってもいい


襲い来る敵を倒しながら、ユキはずっとそんな事を考えていた

ナイフで刻んで、銃で撃ち抜いて



「容赦がねぇな」

「ボス」



ああボスが、私の羽根を千切り捨てたっていい

そう思う間に最後の一人を殺して、ユキはザンザスの胸に飛び込んだ



「ボス、ボス、」



本当はもう、こんな事したくないんだよ

悪魔の青、青き悪魔、青き悪霊!

カタカタと身体が震えて情けなさに泣きたくなった

ともすれば自殺願望とも呼べる思考にも嫌気がさしていた



「ボス、もうやだ。夜も眠れない」

「‥‥‥来い」




ボスは部屋に着くと私をシャツ一枚に着替えさせ(ボスのシャツは私には大きすぎる)、触れるだけのkissをした

ベッドに寝かせると、額にkissして鼻先にもkissしてくれる

次の瞬間には流れるようにボスのそれは唇を掠め、顎を下って首筋に触れる



「ぁ」



ボスの舌がザラリと首筋を舐めて、ピクリと身体が揺れた


開かれるシャツにまたゾクリとしてボスを見つめた





2009.8.26.


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あきゅろす。
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