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プロローグ





それは鋼鉄の刃だった(いーや、ただの彼女の指先)

そして神の鉄槌でもあった(見た目はただの踵落とし)



「くそっ」

「十年経ったら出直しな」



この言葉に一字一句間違いはない

言ったのが目の前の彼女だというのも間違いない

紺地に白の太線一本のセーラー服は千台北高のものだった、というのはそこに通っている俺が言うんだからこれも間違いない



「ちょっと、アンタ!」



そのまま消えようとした彼女を引き止めて、俺はどうするんだ?

でもだってあれだよなぁ?

異星人やら異次元人やらが地球侵略目論んで、その辺ウヨウヨしてるこのご時世に、目の前でそいつ等ぶっ飛ばす高校生なんていたら名前くらい聞きたいだろ?



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あきゅろす。
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