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セクハラ大魔王・伊達政宗
※戦国バサラ、学パロ、微裏




「おいおいおいおい、何してやがんだこの野郎」

「Ah?いや、ユキ、いいケツしてんな」



政宗はユキの尻を揉みしだきながら言った

此処は何処だ?

家庭科室だよこの野郎!!



「待て待て、何でアンタは人のケツ触ってんだ?」

「別に減るもんじゃねーだろ?」



まあ、減らねえよ

ケツが触っただけで減ったら大事件だけどさ、だけど、なんか減るんだよ!

振り払っても振り払っても触って来る政宗の手をやっぱり振り払いながら、ユキはごにょごにょと何とか説明しようと試みる



「なあ政宗、減るんだよ、なんか私ん中にかろうじて残ってる女の子ー?みたいな部分がさぁ、恥じらい?みたいな可愛い系の感情がさぁ」

「Huh.まだ残ってんのか」


失礼な野郎だ!

ああ、そもそも何故放課後に家庭科室に居残りしてるかと言うと、まあ、エプロン縫ってます

そうですよー、出来が悪すぎてやり直ししてるんですよー

ミシンも二台壊して使用禁止令が出てるんですよー

すいませんね、縫い目ガタガタの切る場所すら間違ってて、でも先生、そんな私に一人でやり直せなんて酷ってもんですよ

、って



「おまっ、空気読めよ!私針持って縫ってんだろう!?すげー頑張ってんだからお尻の割れ目まで撫でるの止めてくんないかなぁ!?」

「oh!so sorry.」


「ぎゃああぁぁ!」



何を思った、伊達政宗!?



「お前ぇ!スカート捲ってんじゃねぇよ!!取り巻きの女にでもやれっ!私にすんな!どっか行け!」

「Ah?」



たまらず振り返って拳を構えたユキをしげしげと見つめて、政宗はニヤリと笑った

あ、嫌な感じだな、これ



「受けて立つってか?」

「?、お、おう?」



瞬間、ユキの体が机の上に乗った、というか乗せたのは政宗だが

家庭科室の机ってやっぱデカいとかそんな感想言ってる場合じゃねえぇっ!!!



「ちょっ、針刺さんだろうが!机の上にいろいろ有るんだぞ馬鹿!ちょっ、怖っ、え?は?何だこれ?」

「Shut up!少し黙ってろ」



とか何とか言ってユキの唇を塞いだのは政宗のそれで

思わず固まったユキの制服を政宗が乱していく



「ボクサーパンツかよ。色気ねーな」

「いや、ななな何やってんですか政宗さん?」



あろう事か再びスカート捲られてパンツ丸見えじゃん!

色気なくて悪かったな!楽なんだよボクサーパンツ!



「なぁユキ、前も後ろも処女だろ?」

「‥‥は?‥‥‥‥」



パンツを脱がしにかかるのを阻止しながら、またユキは固まった

前?後ろ?

ちょっとちょっとちょっと、何言っちゃってんですかこの男はぁ!?

おまっ、悪かったな年齢イコール彼氏居ない歴でぇ!

嫌がらせか?嫌がらせなのか?嫌がらせ以外のなんだこれは!


「‥‥何だよ、経験済みか」

「へ?」



今のなにをもって経験済みとした!?

なら遠慮なんて要らねーな、なんて‥‥‥



「遠慮しろよぉぉ!!なにお前、や、人の足に変なもん擦りつけんなっ!馬鹿やろっ!うわっ」

「心配すんな、満足させてやる」

「んな心配してねえよ!!!」




──暗転








「初めてなら初めてって言えよ」

「人の話し聞かなかったくせに、馬鹿言ってんじゃねえ馬鹿宗」



事後、ぐったり椅子に座っているユキを見ながら政宗はバツが悪そうに言った

何だこれ、痛ったい、痛い痛い痛い痛い痛いぃっ

容赦なく突っ込みやがってぇっ!



「悪かったって、だからそんな恨めしそうな目で見るな」

「‥‥悪かったって思うならエプロン縫ってくれ」


「Ah?‥‥あぁ、ちょっと待ってろ」



何を思ったか携帯を取り出した政宗は誰かを呼び出したようだ

数分経たない内に政宗の右目とまで呼ばれる、片倉小十郎氏が現れた


ちょ、この人何処に居たの?絶対校門あたりに待機してただろ!



「承知致しました」


政宗から何か言われた小十郎氏がユキのエプロンを手に取り、目にも止まらぬ早さで縫っていった

この分だとあと数分後には出来上がりそうだ


おおぉ、この人裁縫も得意なのか(政宗のお弁当が小十郎氏の手作りであることは知っている)!


なんて感想を抱いていれば、政宗がユキの手を取っていた

どうしたんだと目を合わせれば、とびっきり甘い笑顔でこう言ったのだ



「もう1ラウンドといこうぜ?honey」

「死ね」



出来上がったエプロンに政宗の血飛沫が残されたのは私のせいじゃない




2010.7.21.

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あきゅろす。
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