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第一部・プロローグ









快晴の日のもと、紅茶が美味しい



「へぇ日本‥‥、東洋の島国なんかに逃げたのか?」

「いや、目的があるらしい」



目的?

思い当たることが無く、ユキは目を細める


イタリアの郊外の小さな街、小さなカフェ

ユキはここで六道骸の情報を買っていた



「じゃあ日本に会いたい人でも居るのかい?」

「ククッ、当たらずも遠からずだな。日本にはボンゴレの次期ボス候補が居る」


「!!」



イタリア最大のマフィアの次期ボス

候補とはいえ、マフィアを憎む骸にとっては標的に選ぶには理由は十分か



「ふぅん、ありがとさん」

「行くのか、日本に」



金を置いて立ち上がったユキに、男は面白そうに問いかける

それにユキも笑って返した



「土産はいるかい?」



いらねーよって応えを返されて、ユキはそのままそこを後にした











六道 骸




エストラーネオ・ファミリーに飼われる子供でありながら、ファミリーを潰した

その後も幾つかのマフィアを潰し、ヴィンディチェの牢獄すら脱し、懲りずに今度はボンゴレ




「まだ死ぬなよな。六道骸」



燃え残った資料の中から見つけた写真に話しかける


忘れるものか

俺の全てを奪った奴





「アンタは俺が殺してやるよ」






2009.1.14



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