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ベルと一緒








「やあキアロ。ボスに報告かい?」

「うん。朝に片づけたやつ」



キアロが書類を片手にXANXUSの部屋へ急いでいると、肩にマーモンを乗せたベルに会った

マーモンとは話しをするが、キアロはここに来てからベルと話したことがなかった



「あんたがキアロスクーロ・メディコ?」

「うん、えーと、ベルは王子さまなの?」



ちょっと前にマーモンから聞いた事を聞き直してみる

ベルの髪は綺麗な金髪、その上にティアラを乗せて王子さまだって主張してる



「そうそう、よく分かってんじゃん。つーか俺、ちょっと試してみたいことあんだよねー」

「?」



キアロが首を傾げた瞬間、無数のナイフが周りを囲む

だが完全に囲まれる前にキアロはベルの方へ歩いていて、ナイフの軌道から抜けていた



「ム、ちょっと生意気じゃね?」

「綺麗な髪、いいな」



ベルの言葉は半ば無視しての発言だったが、その内容にベルは気を良くする



「ふーん、なかなか可愛いんじゃん」

「さっきと言ってること違うよ」


「うっせ!」



図星を突かれて頭上からマーモンを追い払ったベルは、キアロと並んで歩き始める

聞けばベルとマーモンもボスに報告に行くらしい



「でね、ボスってば蹴りだけでコレのこと窓の外に追い出したの!」

「へぇ〜‥‥」



(ベ)ちょ、これなに?

さっきからボスの話ししかしてないんだけど


(マ)キアロはいつもこうさ

ま、ボスの部屋までの辛抱だよ



「‥‥えーと、キアロってボスのこと好きなの?」

「うん」



即答かよー

この後ザンザスの部屋に着くまでの五分間、ベルとマーモンはキアロのボス自慢話を聞かされ続けたのだった




2009.8.1.


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