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愛しています、ボス






「ボスはこれのことが嫌いなのかも知れない」

「そうだなぁ‥‥」



キアロの言葉に同意したスクアーロ

キアロはショックを受けてポコポコというか、ボコボコにスクアーロを殴る



「バッ、テメーっ!?何しやがんだぁ!!」

「うわぁーん!スクアーロの馬鹿ぁ!」



本当に加減なく叩くキアロに、スクアーロはその腕を掴んで動きを封じた

図らずも押し倒す形になるが、二人共そんな事に気づかずに言い合いを続ける



「これはボスの事好き!」

「テメーが好きでもXANXUSはそうじゃねえだろうがぁ!いい加減諦めろぉ!!」


「うわぁあああっ!スク非道いぃっ」

「叫ぶなぁっ!XANXUSなんかより俺が、」



―ドガッ

「ん」



突然、上に居たスクアーロが吹っ飛んで、キアロは落ちてきた影に目を奪われた



「ボス」



そのまま踵を返すXANXUSにキアロは必死に呼び掛ける



「あ、あいしてます!」



ボス、あいしてます

言った言葉に自ら赤面した


XANXUSは振り返ることなく部屋を出て行く



「愛してます、ボス」



XANXUSの事が特別なのだと口にして、キアロはそれを確かめた


ボスは特別

そうなんだと、キアロは今日、再確認した





2010.1.18.

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