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Evidence
消失
朝目覚めると父はあたしを見向きもせずひたすら朝ごはんを食べていた。

そんな時、あたしは隣に座るのも視界に入るのも許されていない。

母に無言で弁当を渡された。

なんて会話のない家なんだろう。

あたしは黙って家を出る。今日は体力的にきつい授業だから朝は食べたかったのに。




「お前大丈夫か?」

今は忍として体力をつける、いわば体育のような授業の真っ最中。

少し顔色が悪いあたしを心配したシカマルが言う。


「わりとよくあることだよ。でも今日の授業はいつにもましてハードだね。」
あたしはタオルで汗をふく。
なんだか視界がぼやける。

「だからちょっと休んだ方がいいんじゃねぇか?」

「ちょっとハードな方が気が紛れるからちょうどいいよ。


あたしは笑いたくもないけど笑って言った。

シカマルに心配かけるのもよくないと思い、その場から離れた。

生徒たちの間をかきわけて進む。それでさえ今は足がおぼつかない。
そんなあたしを周りは不思議そうな目で見つめる。

その目がとても不愉快だ。例え心配してくれているんだとしても、それならほっといてほしい。

尚更気分が悪くなる。


「おい。顔色わりぃぞ。」

またシカマルか。また心配かけてしまった。

と、思ったが顔を上げるとその声の主はうちはサスケだった。

「気のせいだよ。」
ふっと笑ってみせる。
が、視界もろくに定まらない。

サスケは、はぁ〜とため息をつきあたしの手首をつかんだ。

すると、ぐいと引っ張って歩かされる。
思いっきり引っ張られるので痛い。


どこ行くの?
と聞く暇もなく意識はとぎれた。




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あきゅろす。
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