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Evidence
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着替えも終わったところで任務に出発。

今回の任務は少し変わっていて、あたしは男に変化し、探索だった。

なんだか卑猥な店が立ち並ぶ里に着いたかと思えば、デイダラとサソリには女が群がる。

あたしは訳も分からずただ突っ立っていて、気づけば勝手に任務が終了していた。


帰り道にサソリは
「まぁこんな任務もあるってことを覚えとけ。」
と、にやけながら言った。

「てゆうか、2人ともいきなり女達と消えたけど何してたの?」

デイダラはあたしの言葉にすぐさま反応し、
「お前は知らなくていいんだよ、うん。」
と言い、頭を撫でられた。


なるほど。こいつらは天性の女タラシだ。

知らなくていいと言われたが、なんとなく分かる。

嫌というほど聞かされた、女の気持ち悪い声。

いつも兄が家に連れてくる女は違っていた。

父は母の居ない間に女を連れ込んでいた。

別にデイダラとサソリの女関係につべこべ言うつもりはないが、兄と義父と同じ人種だと思うと嫌悪感が沸く。


彼らとこれからも任務なんか共にしたくない。





と思ったが暁に他に頼れる人も居ないのが現実。

金色と赤色の後ろについて歩くことしか出来なかった。



「やっぱ足で帰るのってだるくねぇかぁ?うん。」

アジトに帰って早々にデイダラはソファーに飛び込んで不満を漏らす。

「お前は粘土を無駄遣いしすぎだ。粘土の出費だってバカにならない。」

なにやら奥から陰気臭い男が現れた。

「角都・・・」

また初めての見る人が出てきた。
見た目からして関わりたくない。
「お前が美里か?」
角都というやつはあたしを冷たい目で見つめる。

なんだかその視線に耐えられなくてうまく声が出なかった。
「は・・・はぁ。」

彼は視線をずらし、
「そうか。お前も無駄に金を使うなよ。」
とそっけなく言葉を発し外へ出て行ってしまった。

暁は一体何人いるんだか。

その角都が出て行ってからしばらく経ったあと、鬼鮫が帰ってきた。

「こんばんは、美里さん。」

「こんばんは・・・。」

なんで"さん"づけなんだろう。
そんなどうでもいいようなことを考えていると、あのサスケ似の人の顔が目に映った。


サスケ、今何してるかな。

サスケのことを考えた瞬間、サスケ似のイタチという人と目が合う。

少しドキッとして目をそらせば、イタチはつかつかと歩み寄ってきた。

そしてあたしの手をつかむなり、

「ちょっと来い、お前に話しがある。」

と言った。

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