Evidence . 結局、見事あたしとデイダラは賞金首を見つけることが出来なかった。 サソリとの集合場所でしばらく待っていると、サソリがやってきた。 美少年はニヤリと笑いながら、「賞金首はオレが捕まえた。」と言った。 やっぱり綺麗な顔だな〜と見とれていると、 「そんなにオレの顔が好きか?ククッ。」 と意地の悪そうにサソリは笑った。 そしてサソリは、あたしの頬に手を触れ、親指でなでる。 その手指はとても冷たい。 「オレのような綺麗で朽ちぬ体が欲しけりゃ、夜中オレの部屋にでも来い。」 するとデイダラは、サソリの手をパッと払う。 「騙されるなよ美里!旦那に任せたら体バラバラにされてクグツにされちまうぜ!」 どうりで手が冷たいわけか。 サソリ自体がクグツなんだ。 「だからオヤジなのにそんな美少年なんだ〜。なるほど。」 「そうゆうことだ!うん!」 そんなことを言っていたら、激怒したサソリにげんこつをくらった。 デイダラにもやはりげんこつが降り、2人して頭をおさえ、笑った。 「ったく手間のかかるガキ共だ。」 サソリは盛大なため息をつくのだった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |