Evidence
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でも屋根つきの場所で寝れるなんて、とても幸せ。
食べるものにも困らない。
甘えてもいいのだろうか。
「あ、そう言えばいい忘れてたけど明日からお前はオイラ達と一緒に任務だ。」
・・・任務?
「まさか無償でここに居られるとは思ってねぇよな?・・・うん。」
それはそうだ。何かをしてもらうときはそれなりのリスクが伴う。
でもいきなり任務だなんて気が引ける。
「なんか顔が青白いぞ。具合わりぃのか?」
「いや・・・」
たくさん寝たので体調はすこぶる調子がいい。
「任務って何するの?」
デイダラに尋ねた。
「明日は、ちょっとした偵察だ・・・うん。
お前不安なのか?」
そう聞かれ、あたしは思わず視線を逸らす。
「まー、初任務だしな。今日はたまたまオイラ暇だから修行でも見てやるよ!うん!」
にこりと笑う彼は、誰かを思い出させる。
デイダラは、やっぱりいい人だ。
少し冷たい風が吹く。
ここはデイダラの秘密の練習場らしい。
一通り彼に言われた通り、基本的なことをやった。
「まぁ基本は出来ちゃいるんだが応用がな〜うん。」
まだまだ、と彼は首を振った。
「でもお前なかなか筋がいい!教えがいがありそうだな!うん!」
そこからデイダラとの修行が始まった。
明日死にたくなかったから必死だった。
「さてと・・・明日も早いしそろそろ帰るぞ・・・うん。」
あたしは黙って頷く。
激しい修行だったから体は汚れているし、傷も出来ていた。
帰る途中にデイダラ先生は、
「お前はスピードもあるし頭も回る。修行を積めば優秀な忍になれるだろうな・・・うん。」と言ってくれた。
スピードがあるとは、過去2人に言われたことがある。
1人はあたしが殺さなければならない義理の父親。
もう1人は・・・サスケ。
サスケは今何をしているだろう。
「そのスピード生かした術でも出来ればなぁ・・・うん。」
それにしても、デイダラ先生はホントに何から何までやってくれている気がする。
なんでここまであたしの為に・・・。
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