お話、しましょ?

《 お話、しましょ? 》




雲「六道骸」
骸「何ですか雲雀恭弥」
雲「ズバリ聞くけど」
骸「だから何です」
雲「君は澪が好きなのかい?」
骸「ごふっ!?」
澪「骸さん汚い・・・」
骸「すっすみませ・・・と言うかいきなり何聞いてくんですか君は! しかも本人の前で!?」
雲「いい機会だし、はっきりさせようと思って」
骸「ゴーイングマイウェイにも程がありますよ、いい機会って何ですかいい機会って!」
雲「だって君、瓶詰めにされてるだろう」
骸「だから瓶詰めじゃなくてヴィンディチェだと何度言ったら」
雲「判ってるよそれくらい。ヴィンディチェ、って言うところで瓶詰めにされてるんだろう」
骸「違います!」
澪「でも骸さん、筒状のガラスの中に入れられてるよ?」
雲「ほら、瓶詰めじゃないか」
骸「うぐ・・・!」
雲「で、どーなの」
骸「・・・短編で二度ほど書いてあると思うのですが? 僕自身、これが何なのか判ってないんです。未来でもそれで悩んでるでしょう」
澪「『幸福の最大公約数を述べよ。』で出てるよね。この気持ちを何と呼ぼう、って」
骸「僕の誕生日夢でも書いてあったじゃないですか、これが友愛か家族愛か、異性に対する愛情か判らない、と」
雲「何それ。じゃあ、常日頃澪をオカズに色々妄想してるのは何。その誕生日夢では確かリボンを澪に、」
骸「あぁー!! 待って下さいストップストップ!! とゆーかオカズ言うな!!」
澪「リボン?」
骸「いえ何でもないです!」
雲「最終的に澪を襲ってたよね。結局夢落ちだったけど」
澪「・・・骸さん?」
骸「し、視線が痛い・・・! だって仕方ないでしょう、澪があんなっ、白い肌に真っ赤なリボンで可愛らしくおねだりされたら誰だって理性飛ばしまふっ」
雲・澪「「鼻血出てるよ」」
骸「おっと失礼。思い出したらキーゼルバッハ部位が」
雲「で、結局はなに? まさかと思うけど、広義での『好き』と異性に対する『好き』の違いが判らないとか言うんじゃないだろうね。そんなの夢小説によくある天然気味の夢主の設定じゃないか、女ならまだ許せるけれど、男の君がそれならこの上なく気色悪いだけだよ」
骸「君はいちいち本当に神経逆撫でしてきますね。せめて歯に衣着せて下さい。・・・で、よく考えたら『敬愛』と言えるものなのかと」
雲「・・・漫画の垣根超えるけどさ、藍染が言ってたよね。尊敬は理解から一番遠い言葉、みたいなことを」
骸「その尊敬から芽生える愛情とはまた逆です。僕の場合、澪の性格を理解してからこの気持ちが生まれたわけですから。ぶっちゃけ、最初は『夜空』としてでしか見てませんでしたよ」
澪「(流石に聞いていて恥ずかしいなぁ・・・)」
雲「じゃあ、澪のことを理解した上で、好きになってるってこと?」
骸「これは好きなんてものじゃ表現できません、愛してます!!」
雲「ただ愛するだけだったら僕にだって出来るんだけど?」
骸「この思いは君のとはわけが違いますっ」
雲「へぇ。僕のは偽物だとでも?」
骸「クフフ、少なくとも僕の方が澪を愛してますよっ」
澪「・・・悪いけど、恥ずかしげもなく公衆の面前でそう言う事言う人は嫌いだよ」
雲・骸「「・・・・・・・・・。」」





なぎさ様リク「夢主と雲雀さんと骸さんの対談」です。
なぎさ様、ありがとうございましたっ!





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