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novel
情動の揺乱(アヤテイR−18)



灯りを落とした部屋の中、
設えられた寝台の上で
顔を枕に押し付け、突き出す格好となった尻を、背後から大きな掌で掴まれ前後に揺すぶられる。

肉のぶつかり合う音と、結合部から漏れる卑猥な水音が室内に響き、耳を伝ってテイトの脳を甘く犯す。


「あっ…ん、……やぁっ!……だめ…ぇ……ぅあ、」

涙混じりに否定の言葉を口にするも、その言葉の中に、隠しようも無い劣情が滲み出ている事を自覚して、テイトは羞恥に躯を震わせた。

それに気付いたアヤナミが、テイトの内奥を穿ちつつ咽を震わせ低く笑う。

「……嘘はいけないな……。テイト。」
そして、テイトの腰を掴み直し、掌にぐっ、と力を籠め、
いっそう激しく腰を打ち付け始めた。

押し入ってくるアヤナミの熱塊に、内側の最も敏感な箇所を重点的に攻められて、テイトは耐えきれず甘く掠れた矯声をあげた。

「あっ……あぁぁっ!……ひゃ、ぅん…あっ……あっ……」
テイトの喘ぎにアヤナミは満足そうに目を細め、背後から覆い被さる様に寝台に片腕をついて、繋がり合ったままの状態で躯を密着させる。
「……っあ、ぁあっ…………や、深…ぃ……ぁっ!」

そのせいで、角度を変えたアヤナミの雄が、より深く
腸壁を抉り込み、より強い快楽をもたらしてテイトを苛む。
オフホワイトのシーツには、テイトの幼い雄が零した白濁の涙が溜まり、淫らな染みを作っていた。
「…テイト、こんなに汚して、……いけない子だ……。」

耳元で熱っぽく囁かれ、そのまま熱い舌で耳穴を犯されて、更に立ち上がった雄を扱かれると、幼い雄は悦び、先端から益々蜜を溢れさせる。

「ひ……ん、あっ…や……あや……な………さまぁ!」

狂いそうな程の快楽に思考を焼かれて、もう何も考えられなり
ただただ、求める様にアヤナミの名を呼ぶと、顎を掴まれ、無理矢理後ろを向かせられて口接けられた。

「――っ、ん………ふぁ……ぅん…ん……。」

間近で見た紅紫の瞳は、普段の冷徹な色を失い、ギラギラとした牡の欲望に彩られている。

「――テイト…。」

濃厚な口接けを解き、お互いの唾液で赤く濡れた唇を舌で舐め上げながら、
テイトの翡翠の瞳を見つめ、アヤナミは艶やかに囁いた。

「お前の全ては、私のモノだ……。」

言葉と共に、埋まっていた雄を引き抜き、再び
勢いよく貫いていく。

「……ひぁ!…ぁぁあああっ!」

突き抜ける様な強い快感に躯が跳ね、
テイトの幼い雄は熟して弾け、白い飛沫が肌を汚した。

一気に最奥を突かれて吐精したテイトが締め付けを強くすると、
アヤナミも遅れて熱い奔流を解き放つ。
そのまま全て注ぎこむ様に幾度か腰を打ち付け、最後にぶるりと腰を震わせ、
己の下で甘く、荒く息を吐くテイトを抱き締めてやった。

ーーーーーーーーー

「……っはぁ…は……あ…やなみ…さま……。」

肩を上下させ、喘ぐように呼吸をするテイトの背を擦ってやりながらアヤナミは思わず苦笑を漏らした。

未だ整わない呼吸から察するに、幼い恋人に、随分と無理をさせてしまったらしい。

「すまなかったな…。テイト。」

「ん……、いえ、…オレは……そんな…。」

労る様に声を掛けると、
か細い声音で、健気にも返答が返ってくる。

アヤナミはもう一度、口の端に笑みを浮かべると、震える躯を掻き抱いた。

「……疲れただろう、少し眠れ。」

「…アヤナミ様は……?」

問うてくるテイトの翡翠は、瞼の奥に消えかけている。

「私も一緒だ……此処に居る。………寝ろ。」

「………はい……あや…なみ…さま。…………。」

力が抜けて、くったりとしたテイトの華奢な矮躯を抱きながら、
アヤナミも瞼を閉ざし、心地良い疲労感と共に眠りの淵へと沈んでいった。


end

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