Appearance
コーネリア・リ・ブリタニア…
第２皇女にして軍人。
味方からは戦女神と崇められ、敵からはブリタニアの魔女と畏れられる彼女がこの地にやって来る。
彼女は、今は亡きクロヴィスとは違う。
恐らく、エリア内の反抗組織を叩き、政庁内部の腐敗を一掃するだろう。
そうなれば、どうなるか目に見えてくる。
“ヘタを打ったら、まずい…”
私は、改めてそう認識した。
私は捕まるわけにはいかないのだ。
父はともかく、レイを巻き込む…
しかし、もう後戻りができないところまで私は来てしまっている。
後悔に似た感情を抱きながら、報告書をまとめ、依頼主に送れるようにしていると、副総督も着任することに気がついた。
あわてて、その名を見ると、もうその人物はこの地に到着しているらしいことがわかった。
到着が公表されていないのは、コーネリアがこちらにまだ着任していないからだろうか？
コーネリアの配慮か？
そう思いながら、報告書にその名を書き加える。
ユーフェミア・リ・ブリタニア…
第３皇女、そしてミドルネームが表すように彼女はコーネリアと母を同じくする皇女。
中和剤の役目でも与えるつもりだろうか？
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