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【ゼロ】が、枢木スザクを助けたことが引き金になったのだろうか?
 それとも代理総督たるジェレミア卿の求心力の低下なのだろうか…?
 活気付いた反乱勢力が、それぞれの場所で活動を行うニュースが新聞やテレビを賑わしていた。
 私は?というと、情報屋としては開店休業中もいいところだった。
 騒いでいるのは、“キョウト”に認められてもいない、にわかに作られた弱小グループだから、情報の提供は行うことがなかったし、次の総督が誰なのか、どのような人物であるのかを調べるよう依頼されていたからだ。
 さて、どうしたものだろう…。
 手っ取り早いのは、何気無さを装って父に訊くこと。
 出入りするクラブなどで流れる噂が、聞けるかもしれない。
 だが、私達姉弟が父と会話をするのは滅多にない。
 父が取引などで忙しく帰宅が深夜なことと、私達が夜遅くまで起きているのを嫌うこともあるが、女性を囲い、別宅に行くことが多くなったからだ。
 頭と胃が痛くなる家庭事情でこの考えは取りやめになった。
 やはり、総督府に侵入するしかないと、キーボードを叩くとその人物は、侵入して直ぐに判明した。
 そのあっさりとした感覚に脱力感よりも、新総督の名に戦慄を覚えた。

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あきゅろす。
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